埼玉県で全国初の条例、「エスカレーター歩かない条例」が10月1日から施行されました。
この条例は、エスカレーターを利用する際、歩かずに立ち止まることを求める条例です。
めざまし8は条例が施行された埼玉県の現場を取材。さらに、こうした条例に罰則は必要なのか、視聴者アンケートで尋ねました。

「具体的な罰則がないと意味ない」条例施行も“意識の差”

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めざまし8が埼玉県のJR川口駅にいってみると、

リポーター:
左側に立ち止まって利用する人が多いです。

多くの利用者は歩かず立ち止まっていましたが、中にはエスカレーターを歩く人の姿もみられました。

取材していた30分の間で、35人ほどがエスカレーターを歩いて利用していました。

この「エスカレーター歩かない条例」、条例化の背景にあるのは、全国で相次ぐエスカレーターの事故です。
日本エレベーター協会によると、約2年間で1550件のエスカレーター事故が発生。
この条例について利用者の声は。

30代会社員の男性:
いいんじゃないかと思いました。
安全にということだったので、転ぶ人とかがいなくなればいいんじゃないかな。

肯定的な意見が見られる一方でこんな意見も…

20代大学生の男性:
具体的な罰則がないとないものと一緒だと思っちゃうので…
めちゃくちゃ急いでる時とかは、エスカレーター歩いちゃうなと思いますね。

40代会社員の男性:
習慣を変えるには、やっぱり同じだけの長い年月が必要になるんじゃないかなと思うので、罰則云々じゃなくて、お願いしながらみんな意識の中でやっていかないと無理なんじゃないかなと思います。

罰則なしでも今後、効果を発揮するのでしょうか。

罰則は「必要?」「必要ない?」視聴者の反応は?

「エスカレーター歩かない条例に罰則は必要?必要ない?」というテーマで視聴者へのアンケートを行ったところ、投票数15,871票で、”必要”が55%、”必要ない”が45%
僅差ですが、罰則は必要であるという意見が多い結果になりました。

さらに、スタジオでも“罰則は必要か必要ではないか”を議論。
条例として“罰則がない”ことについて橋下徹氏はこう語ります。

橋下徹氏:
大真面目に答えると、罰則って最後の最後の手段ですから、様子を見て、この事故の件数も多いように見えるんですけれども、都道府県で割って地域で割ると、たぶん一カ所あたりの事故の件数って、そんなにないはずなんですよね。
だから、その状況を見て危険性が高まれば罰則という。
ただやっぱり、右側あけるとか左側あけるっていう慣習を無くすっていうことも重要なんでしょうけど、ただ、やっぱりどうしてもあけてしまいますよね…。

全国で初めて施行された埼玉県の「エスカレーター歩かない条例」。
罰則ナシの現状でも“意識の差”を埋めることができるのでしょうか。

(めざまし8 10月4日放送 「NewsTag」より)