留学生向け説明会も中止に…オンラインで就活するマレーシアの大学に通う女子大生

新型コロナの影響で、企業側が学生をオンラインでスカウトする「オファー型の就職活動」は、国内だけでなく海外の学生の間にも広がっている。

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高校を卒業後にマレーシアの大学に進学した萩原美桜さん(24)。現在3年生で日本での就職を目指し、2021年5月からオンラインで就活を始めた。

従来は日本企業が海外各地で開催する留学生向けの説明会があったが、2020年からコロナの影響でマレーシアでもすべて中止となった。

萩原美桜さん:
就活どうしようっていう…焦りだけを抱いていた

そこで活用したのが、就活生の間で普及する「オファー型の就活サイト」だった。

コロナ禍で登録者が2年間で1.5倍に…広がるオファー型就活

従来の就職活動は、学生が企業に対しエントリーシートを提出し、通過すれば「面接」へという流れだった。

しかし、ここ数年普及した「オファー型の就活」では、事前に学生が経歴や自己PRなどを登録。それを見た企業が気になる学生にオファーを出し、学生が承認すれば面接へという流れになる。

オファー型の就活サイトを運営するエン・ジャパンによると、新型コロナの感染拡大に伴い「オファー型の就活」は拡大。

就活生の登録者数がコロナ禍前の2020年卒に比べ、2年間で1.5倍以上に急増しているという。

オンラインで就活できて幸運…世界中のどこでも学生と企業がつながる

マレーシア在住の萩原さんの就活は、「オファー型の就活サイト」の活用により順調に進んでいた。

萩原美桜さん:
スカウト頂いた企業さんと進めていくにつれて、こうやって進めていけばいいんだって理解することで、少しずつ安心感を得て就活できているなと思います

将来は、留学で培ったコミュニケーション力を生かして、人と関わる仕事に就きたいという萩原さん。コロナ以前に就活をした友人から、海外の学生が日本企業にオンライン面接をしてもらう大変さを聞かされていた萩原さんは、コロナの影響でさらに焦りを感じていたが…

萩原美桜さん:
オンライン環境を企業さんの方でも整えてくださっているこの(コロナの)状況下で、オンラインで就活できるっていうのは幸運なことなのかなって…

コロナ禍で大きく進歩した、“オンライン就活最前線”。世界中のどこでも、学生と企業がつながるチャンスが広がっている。

(東海テレビ)

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