2021年10月8日に開幕する、全国高校サッカー選手権沖縄県大会。
2021年で100回となる節目の大会だが、選手たちは緊急事態宣言に伴い、部活動の休止が続いた…。
新型コロナに翻弄されながらも大舞台を目指すサッカー部員たちを取材した。

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大会に向けて士気高まるが不安も…

サッカー少年の夢の舞台「全国高校サッカー選手権」。これまで多くの有名選手を輩出してきた大会。決勝戦の舞台も、8大会ぶりに国立競技場で行われる。
全国大会への切符をかけて沖縄県予選の組み合わせ抽選会が、9月22日オンラインで行われた。

対戦カードも決まり、いよいよ大会に向け士気が高まる所だが…全国に繋がる大会でも、全体練習が認められるのは大会2週間前からと決められている。

2021年に入り、沖縄県高校新人体育サッカー大会、沖縄県高等学校総合大会で優勝した那覇高校サッカー部3年の仲里凌司選手。

那覇高校 仲里凌司選手:
100回大会で楽しみな気持ちもあるんですけど、2週間前からしか練習も出来なくて不安もすごくあります、寂しかったですし、皆ともっとやりたいという気持ちはあります

チームでの練習が出来ない中でも、体力を落とさないようトレーニングを続けてきたが、どうしても一人だと出来る事が限られ、また受験勉強にも力を入れないといけないため、その両立に苦しんだ。

那覇高校 仲里凌司選手:
勉強かサッカーか、どっちをすればいいのか色んな迷いがありました。今はサッカーが近いので、そこに全力で挑みたいですし、勉強もやれることはやりたいと思っています

新型コロナによって何度も仲間との日々を奪われ…

沖縄県内では、5月23日からの緊急事態宣言に伴い部活動が一斉に休止に…。
全国インターハイに出場する那覇高校は7月から練習を再開する事ができたが、それ以外のチームは3カ月ちかく全体練習が出来ていない状況が続いている。

2020年の全国高校サッカー選手権沖縄県大会の覇者、那覇西高校もその1校だ。

那覇西 平安山良太監督:
グラウンドが寂しい状況で、日常が遠いなという感じです。活動停止の期間があけた時には、生徒が爆発する姿を期待して、じっと耐えながらその日を待とうと考えています

那覇西高校3年の石川元尋選手も、苦しい状況の中で歯を食いしばって前を向いている。

那覇西高校 石川元尋選手:
皆で出来ない分、寂しい感じはあるんですけど、これを言い訳にして選手権を負けるとかは、言い訳にならないと思うし、この期間をプラスにしていきたいという感じです

2020年、主力として全国選手権のピッチを経験した石川選手。そこで観た光景が「心の支え」となっている。

那覇西高校 石川元尋選手:
あの最高の舞台で、自分たち同級生仲間とも一緒にやりたくて。コロナの状況ですけど、絶対みんなひと回りふた回りも強くなって帰ってくると思うので、練習始まったらノンストップで選手権に向かって絶対優勝したいです

9月25日、選手たちが待ちに待った全体練習が解禁される。
新型コロナに翻弄されながらも懸命に努力を続けてきた選手たちが、夢の全国選手権、そして100回大会という大舞台に向けて静かな闘志を燃やしている。

2020年も休校に伴い部活動が出来ない時期があったが、2021年は2020年よりも長く選手たちは苦しい時間を強いられてきた。
仲間とサッカーができる喜びをピッチ上で感じながら練習に励み、県予選では悔いのないプレーをしてほしい。

(沖縄テレビ)