自民党総裁選を巡り石破元幹事長が9月15日に自身の派閥の総会で出馬の有無を判断する見通しとなった。

石破氏が出馬することとなれば、既に出馬表明をしている岸田前政調会長、高市前総務相、河野規制改革相と4人で争うこととなり、1回目の投票ではどの候補も過半数を獲得できず、決選投票となる可能性が高まる。

河野太郎氏・岸田文雄氏・高市早苗氏・石破茂氏
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岸田陣営からは「うちとしては出馬してもらった方がいい」との声も出るなど、石破氏の去就を巡って他陣営の様々な思惑が入り乱れている。

岸田陣営は「河野・石破連合」の世論人気に警戒

知名度が高い石破氏が出馬せずに河野氏支援に回った場合、党員票(383票)を巡る争いでは河野氏が優位に立つ可能性が高まりそうだ。岸田派議員も世論調査で人気のある「河野・石破連合」が結成された場合、「(世論は)どれくらい跳ね上がるんだろう」と警戒する。

河野太郎氏と石破茂氏

河野陣営にとって石破氏は“複雑な存在”

しかし、総裁選全体で見ると、有利なことばかりではない。

河野氏を支持する議員の一人は「石破さんと組んだら、安倍さんと麻生さんが本格的に嫌がる」と指摘する。石破氏は安倍前首相や麻生副総理と確執があるため、河野氏が石破氏の支持を受けた場合、安倍・麻生両氏との関係が悪化するおそれがある。そうなると、安倍氏が影響力を持つ党内最大派閥の細田派(96人)と第二派閥の麻生派(53人)の協力が得られづらくなり、議員票(383票)で不利な立場に追い込まれる。

一方で、石破氏が出馬した場合「党員票は確実に奪われる」(河野氏支持議員)との指摘もあり、河野氏にとって石破氏は“複雑な存在”と言える。

河野氏本人は12日出演した「Mr.サンデー」で石破氏からの支持について質問され、「選挙なので全ての人に応援してほしい」と答えた。

安倍晋三氏と石破茂氏

石破氏は河野氏の出方を見極め

当の石破氏だが、関係者によると「河野氏が安倍・麻生両氏と戦う覚悟がどこまであるか」を見極めている状態だという。石破氏は「森友問題」の再調査の必要性に言及しているが、河野氏は10日の会見で「必要ない」と否定している。

また、石破氏の周辺は「出馬すれば『本当に勝てるのか』と批判されるし、出馬しなければ『石破支持者の期待を裏切るのか』と批判される。本人にとって、どちらにしても厳しい選択になる」と解説する。

野田聖子氏

石破氏は13日、同じく出馬を模索している野田幹事長代行と会談。さらにその後、河野氏とも会談した。

近く下される石破氏の判断によって、総裁選の構図が固まることとなる。