高市首相は14日、防衛大学校の卒業式で訓示し、卒業生に対して「過去の常識とらわれない柔軟な発想力・対応力を合わせ持って自己研鑽に励んでほしい」などとエールを送った。

高市首相は、訓示の中で、「現在、我が国を取り巻く安全保障環境は、戦後最も厳しく複雑なものとなっている。皆さんの入校以降、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序への挑戦が勢いを増すととともに、インド太平洋では、中国、北朝鮮のさらなる軍事力の増強、中国・ロシアやロシア・北朝鮮の連携強化などが見られる」と述べて、日本を取り巻く環境が、一層の厳しさを増しているとの認識を示した。

その上で、「(安保)3文書を前倒しで、今年中に改訂すべく検討を進めている。我が国の領土、領海、領空、国民の生命と財産を断固として守り抜くために、防衛省、自衛隊の組織のあり方も含め、あらゆる選択肢を排除せずに検討し、防衛力の抜本的な強化に取り組んでいく」として、国の外交安全保障の基本方針となる「国家安全保障戦略」など安全保障関連の3文書を、年内に前倒しで改定する方針を改めて強調した。

また高市首相は、卒業生に対して、「今後、皆さんは、幹部自衛官として激動のさなかにある国際情勢や安全保障環境に常に目を配り、我が国の防衛の責任を、全うすべく努力しなければならない。我が国の防衛の責任を全うするため、過去の常識とらわれない柔軟な発想力・対応力を合わせ持つこと、これを心がけて、自己研鑽に励んでほしい」と呼びかけた。

その上で、「防衛力の中核である皆さんが、自衛官としての誇りを持ち、国防という極めて枢要な任務に専念できるように、自衛官の勤務環境の改善や新たな生涯設計を確立するための取り組みを着実に進めていく。安心して、自衛官としての新たな一歩を踏み出して欲しい」と述べて、自衛官の処遇や勤務環境の改善を進める考えを改めて示した。

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