図鑑といえば子どもたちが大好きな本というイメージがありますが、実はいま、大人も楽しめる図鑑がブームとなっています。
人気の理由や驚きの仕掛け、図鑑の新たな形を取材しました。

なぜ図鑑が大ブーム? 大人もハマる新発想に迫る

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創刊42年目を迎える旅行ガイドからも図鑑が登場しています。
国や地域の旅行情報や雑学を1冊にまとめた「地球の歩き方」。
その編集部を訪ねると様々な種類の図鑑が。

去年7月に誕生した「旅の図鑑シリーズ」。
世界中の巨大な像ばかりを集めた「世界のすごい巨像」や世界197カ国の聖地とパワースポットをまとめた図鑑。他にも「世界の指導者」や「世界のすごい島」,「世界のすごい城と宮殿」など10種類が登場しています。
なぜ旅行ガイドの「地球の歩き方」が、図鑑を作ったのでしょうか?
その理由を聞いてみると…

地球の歩き方 宮田崇編集長:
その国だけじゃなくて、世界中を何かテーマで横串にして出したら、そういう図鑑シリーズって思えばなかったよねって話になりまして

特に人気なのが、116の国と地域の名物料理を雑学と共に解説した「世界のグルメ図鑑」。
本場の味を日本で楽しめるレストラン情報や、作り方のレシピまで掲載されています。

大人気の図鑑はどうやって生まれているのでしょうか?
これから作る図鑑のテーマを決める企画会議を見せてもらいました。

編集者:満を持して、世界遺産、どうかなと思うのですけれども
編集者:世界遺産だけだと結構競合誌も多いので、絶景を切り口にするっていうのはどうですか?
編集者:旅と絶景はすごく親和性が高いと思うので。
編集長:旅×絶景×世界遺産!

他にも「世界のお墓」や「世界の巨木」など、次回作に向けてのアイデアが話し合われていました。
図鑑ブームは出版業界だけにとどまらず、デジタル技術を駆使した体験型の施設も登場しています。

超リアル!あらゆるものが“図鑑”に 体験型施設を取材

今年7月にオープンした「ずかんミュージアム銀座」は、「小学館の図鑑NEO」シリーズから選ばれた生き物を、生息地の風景と共にデジタル技術でリアルに再現。
すでに3万5千人以上が訪れている、いま話題の施設です。

館内に1歩足を踏み入れると、そこは深い森の中。足元には木のチップが敷かれ、本当に森の中にいるかのよう。動物の動きにもリアルさが追求されています。
館内は、森や草原、水中など5つのエリアに分かれていて、それぞれの場所で暮らす動物たちに出会うことができます。
さらに、この 「ずかんミュージアム」 ならではのアイテムが「記録の石」。

動物に向けてボタンを押すと、その動物の名前や特徴を教えてくれるんです。
そして、この 「ずかんミュージアム」 にはさらなる驚きの仕掛けが施されたエリアが。
こちらは、アリの目線で生き物たちの世界を体感できるエリア。

カブトムシが羽ばたくと、映像と音だけでなく、振動や風でもアリから見たカブトムシの巨大さを感じることができます。

図鑑に載っている生き物がリアルなアニメーションで再現されている「ずかんミュージアム銀座」は、新たな図鑑鑑賞の形として、子どもから大人まで楽しめる施設になっていました。
みなさんも新しい図鑑にぜひ触れてみてください。

(「めざまし8」 9月6日放送分より)