札幌市のデパートに、「ピスタチオスイーツの専門店」がオープンした。手掛けるのは、「シメパフェ」ブームを牽引してきた店。
ピスタチオの可能性を存分に引き出したスイーツが並ぶが、出店の背景には新たな思惑もあった。

緑色のパウダーをまぶしたスポンジがおいしそうなショートケーキに、生クリームに緑色のクリームを加えたシュークリーム。8月24日に札幌市の大丸札幌店にオープンした、ピスタチオスイーツの専門店だ。
安野 陽介 ディレクター:
豆の香りが口の中に広がって、ほっぺたがとろけ落ちそうです

手掛けるのは札幌の狸小路に1号店を構え、シメパフェブームを牽引してきた店「パフェ佐藤」。
なぜいま、ピスタチオをメインとした専門店をオープンするのだろうか。

なぜ「ピスタチオスイーツ専門店」を?
佐藤堂 小林 仁志 オーナー:
(パフェ佐藤で) 『塩キャラメルとピスタチオ』という商品があって、人気の商品をなんとかテイクアウト用にアレンジしたら、ピスタチオの専門店になりました
ピスタチオはナッツ類の中でも香りやコクが強く、スイーツの材料として最適だということだ。

開発したピスタチオスイーツは全16種類。パフェ佐藤で提供するパフェメニューも扱っている。

しかし、新業態での開店はシメパフェ業界をめぐる不況がきっかけだった。
出店のきっかけに…「コロナの影響」
佐藤堂 小林 仁志 オーナー:
一番大きいのは「時短要請」。深夜2時まで営業していたのが午後8時になって、あとは「酒類提供の自粛」の影響もあります

酒を飲んだシメとして広まった「シメパフェ」文化。
しかし飲酒の機会が激減し、店もそのあおりを受け、コロナ前より売り上げが4割減った。
そこで、人気メニューの材料・ピスタチオに活路を見いだした。

パフェ佐藤が手掛けるピスタチオスイーツ専門店。自宅で楽しめる新たな選択肢が広がりそうだ。
(北海道文化放送)