いま、若者への新型コロナワクチン接種を巡って、ある自治体の取り組みが注目されています。高校生のワクチン接種がおよそ8割完了したという福島県相馬市。
めざまし8はスピード接種実現のポイントと取り組みを取材しました。

“相馬モデル”接種率高い3つの理由とは?

相馬市では、中学生・高校生のワクチン接種が進んでおり、接種対象となる12歳以上の市民約3万人のうちおよそ86%が2回のワクチン接種を完了しています。

なぜ、ここまで接種率が高いのか。
相馬市保健福祉部の担当者に話を聞くと、3つの理由が見えてきました。

①“同調圧力”防ぐ希望書の直接送付

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相馬市保健福祉部 原史朗部長:
ご家庭に直接通知をお送りして、集団接種会場で接種するか、病院で個別接種で接種するか、あるいは接種をしないかという意向調査を、保護者の方のご署名をいただいて、こちらの方で送っていただいて、ご案内につなげていった。

相馬市では現在までに、高校生と中学生の希望者への2回の集団接種が完了。
12才の小学生は9月以降、個別接種で申し込みができる態勢をとっています。

中学生・高校生がいる家庭に直接「集団接種」「個別接種」「接種しない」いずれかを選択する希望書を送付したのです。これにより学校内でとりまとめるよりも、個人の判断が尊重され、同調圧力が起こりにくくなり接種をうながすことができました。

②“日時指定”でスムーズにワクチン接種

相馬市保健福祉部 原史朗部長:
地元の医師会の絶大な協力をいただきまして、病院と医師会の開業医の皆さんがナースと事務員とチームを組んでいただけて。
電話予約とかではなくて、市の方から打ちたいという方に対して、こちらから日時を指定してご案内したんですけれども、キャンセルした方がたった5%。

接種の日時を市側が設定して接種券を発送。
日時を決めることで、予約を取りづらくなるのを防ぎ、短期間に接種を進めることができたといいます。

さらに、中学生・高校生の接種日を土曜日や夏休み中に設定。
副反応が出やすい翌日を休日にすることで授業に配慮した形も取りました。

③若い人に出やすいという“副反応”についての取り組み

相馬市保健福祉部 原史朗部長:
高校生の場合は(接種が)どうだったかといった形をアンケート調査を行いました。

福島県相馬市 新型コロナウイルスワクチン接種メディカルセンター 
センター長 渋谷健司さん:

実際に副反応があったかって全て包み隠さずに徹底的に情報公開してますね。

相馬市は市のホームページ上で高校生の副反応の状况を逐次公開。
入院が必要な副反応はなく、いずれも2~3日で回復したことを伝え、接種への理解を求めたといいます。

相馬市は比較的少ない人口のため実現できたことがあるかもしれません。しかし、若い世代への感染が急拡大する中、他の自治体も“相馬モデル”から学べる点も少なくはないはずです。

「めざまし8 8月26日放送」