大人が家庭内にウイルスを持ち込まない…感染予防対策“基本”の徹底を

7月、大阪府から岐阜県に家族旅行に来ていた0歳の女の子が、新型コロナに感染していたことが分かった。「乳幼児の感染」について、専門家に話を伺った。

7月25日の岐阜県の発表によると、新型コロナ感染者に0歳の女の子が含まれていたことが分かった。

乳児を含む家族4人は7月22日、大阪から岐阜県内に旅行に来ていたが、翌日に0歳の女の子以外の家族3人が新型コロナに感染していることが判明し、女の子も検査したところ感染していることが分かった。

4人の詳しい容体は発表されていないが、全員重症ではないとのこと。

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「乳幼児の感染」について、あいち小児保健医療総合センターの伊藤健太医師に聞いた。

まず症状に関しては、症状が出ないことが多く、コロナか見分けるのは困難だという。

重症化のリスクについては、大人と比べると軽症であることが分かっていて、8月2日時点で10代以下の国内の死者は出ていない。

ただ、アメリカの調査(CDC)によると、感染者の0.01%だが、4歳までの子供約130人が新型コロナで死亡しているため、重症化リスクはゼロではないとのこと。

乳幼児が感染する場合の経路は、約7割が家族からの感染だということで、働きに出る親が外からウイルスを持ち帰って来ることで感染するケースが考えられる。

乳幼児の感染を防ぐためには、「乳幼児は正しくマスクを着けることが難しいため、大人が家庭内にウイルスを持ち込まないことが大切だ」という。

そのためにも、「ワクチン接種」「手洗い・うがい・マスク着用」「3密回避」といった基本的な対策を、大人が徹底することが大切だ。

(東海テレビ)

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