新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、気になるのは副反応について。

大学の非常勤講師をしているテレビ新広島の石井記者は、大学の職域接種で7月までに2回のワクチン接種を終えた。自身の体験と専門家の取材を通して、副反応について打つ前に知っておきたいことをまとめた。

2回目の接種後に発熱、腕には痕が…

6月末、安田女子大学でモデルナ製のワクチンを接種した石井記者。

テレビ新広島・石井記者:
針を刺したときは少しちくっと、軽く痛みを感じたのですが、そのあとは何も感じずあっという間という感じでした

この記事の画像(14枚)

その後も軽い筋肉痛のような症状はあったものの、大きな副反応はなかった。

しかし、4週間後。2回目の接種をすると、その日の夜…

2回目の接種を受ける石井記者
2回目の接種を受ける石井記者

テレビ新広島・石井記者:
接種から約12時間が経ちました。特に体に痛みは感じていなかったのですが、試しに熱を測ってみたところ38.5度ありました。体がちょっと重いような気がします

2回目の接種から12時間後、38.5度の発熱
2回目の接種から12時間後、38.5度の発熱

薬を飲み、翌日は寝て過ごすと夕方には回復。一方で、腕の痕は約10日間続いた。

副反応に、年齢や性別による違いはあるのか?同じ日に接種した人に話を聞いた。

20代・30代・60代に聞いた副反応

石井記者と同日にモデルナワクチンを接種した20代~60代
石井記者と同日にモデルナワクチンを接種した20代~60代

まず、20代の女子学生は?

安田女子大学3年・山本範子さん:
朝方に熱が結構あったんだろうなという感じで、測っていないんですけど。次に起きたときはもう熱が下がっていて、そのあと普通に一日、活動はできました。でも、次の日は学校だったんですけど、(約40人クラスの)5~6人しか来ていなくて、みんな休んでいましたね

続いて、30代男性は?

安田女子大学 教育学部・加登本仁准教授:
その日の夜から微熱と寒気ですね。そのあと夜中に汗がパーッと出てきて、頭痛もしたりして。次の日も37度前後の熱が続いて、全身のだるさと寒気が2日ぐらいは続きました

一方、副反応を動画で撮影した60代の男性は…

安田女子大学 家政学部・染岡慎一教授:
接種から12時間ぐらい経って、いま熱が37.4度。私の平熱がだいたい36.4度ぐらい。少し微熱が出ているような状況です

高熱が2日間続き、37.8度まで上がった。その後、熱が下がると…

安田女子大学 家政学部・染岡慎一教授:
腕のこの辺に丸いのが出てきて、触るとちょっと熱がある感じです

腕が赤く腫れていた。

それぞれ違いはあったものの、2回目の接種では全員が発熱したことがわかった。

副反応の違い、接種のメリットを専門家が解説

厚生労働省によると、ファイザー製の1回目の接種後に発熱した人は全体の10%以下だが、2回目は約40%と多くなっている。

モデルナ製ではさらに増え、2回目の後に80%近くが発熱している。

 
 

これについて専門家は…

広島大学大学院 ウイルス学・坂口剛正教授:
1回目の接種によってある程度、免疫がついているものですから、その免疫反応も起こってしまって、副反応も強くなるというふうに考えるといいと思います。打ったところの痛みとか発熱というのは、言い換えると、それだけ免疫を刺激しているとも考えられるんですよ。強い免疫をつけるために起こっている反応なので、仕方がないところがある

4人の副反応は違ったが、性別や年齢は関係あるのだろうか。

広島大学大学院 ウイルス学・坂口剛正教授:
あまり男女比は言われていないが、年齢差はあります。若い人ほど反応が強く出ることが多いと言われていますし、実際そうだと思います

現在、ファイザー製とモデルナ製の2つのワクチンが使用されているが、副反応の違いは?

広島大学大学院 ウイルス学・坂口剛正教授:
モデルナの方が強く出る傾向があるように思います。それからモデルナの場合は、打ってからしばらくして、4~5日から1週間だと思いますが、接種部位が赤くなって、かゆくなる「モデルナアーム」という特有の症状が出ることはあります。一方で重症のアナフィラキシーで言うと、モデルナの方が確率は低いです

 
 

そして気になるのは、長期的な副反応の懸念。

広島大学大学院 ウイルス学・坂口剛正教授:
数年後、長期的にもしかしたら何か悪い影響があるんじゃないかということが言われていますけれど、これに対しては今の時点では誰も「全然リスクがない」とは言えません。まだ誰も経験していないので。
けれどもリスクが起こる確率はおそらく非常に少ないと思います。1つには、メッセンジャーRNAワクチンというのは、体の中で速やかに分解されてしまうので、影響が残りにくいだろうということがある。リスクはおそらくそれほど高くないので、あまりそこは心配しなくていいのではないかと思います

一方、ワクチンを接種することのメリットについては…

広島大学大学院 ウイルス学・坂口剛正教授:
打たないで感染すると、例えば若い人で症状がなくても後遺症が残ったりするんです。それから、自分がかかってしまって症状が軽くても、人にうつしてしまって、周りに感染を広げてしまう可能性があります。もう1つは、みんながワクチンを打つと、それだけ普通の生活に戻れることが早くなると思うので、そういうことも考えてもらってもいいかもしれませんね

(テレビ新広島)