2018年の西日本豪雨で被害を受けた愛媛県西予市野村町に、地域おこし協力隊員として翌年から移住してきた1人の女性。

町の復興を支え続けてきた彼女が今、挑戦しているのはゲストハウスとバーをオープンさせること。「野村の楽しみ方を知ってもらう最初の入り口に」と語る彼女の思いとは。

西日本豪雨の翌年、神奈川から移住

ヘルメットをかぶりゴーグルを着けて作業する、シーバース 玲名さん(27)。行っているのは、壁の塗装をはがす作業だ。

 
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正本健太キャスター:
古い家みたいな感じですよね

シーバース 玲名さん:
貸していただいて、これからこっちがゲストハウスになって、反対側の1階はバーになって、2階が宿泊としてオープンする予定です

古民家をゲストハウスとバーに改修

シーバース 玲名さん:
景色が良くて、ここが一番すごく好きなんですよ。風が入ってきて流れがあって気持ちよくて。田んぼがすごくきれいなんで

シーバースさんがお気に入りの野村の景色

神奈川県出身のシーバースさんは、西日本豪雨からの復興を支援するために、災害があった翌年の2019年、西予市の地域おこし協力隊員になり、野村に移住してきた。

そして、住民らと一体となったイベントの運営にあたるなど、一歩ずつ進む野村の復興とともに歩んできた。

西日本豪雨から復興を支援し続けてきた

「野村の楽しみ方を知ってもらいたい」古民家の雰囲気を生かした造りに

そんなシーバースさんが2021年から新たに始めた挑戦。それは、自身の夢でもあったゲストハウスとバーを野村にオープンさせることだ。

シーバース 玲名さん:
私の思いか…。野村の楽しみ方を知ってもらう最初の入り口になったらいいかなと思ってます

7月から地元の大工や知人たちにも手伝ってもらいながら、ゲストハウスとバーにするために借りた古民家の本格的な改修工事に取りかかった。

古民家の雰囲気を生かしたいと、天井裏にあった梁を見せる造りにするなど、新しいゲストハウスにはシーバースさんのアイデアがこめられている。

梁を見せる造りで古民家の雰囲気を残す

そしてこの日、シーバースさんのもとを訪れた男性がいた。神奈川県のデザイナー・田畑洋人さん(34)。

田畑洋人さん:
この家が培ってきた雰囲気があってのこれなので、だからこそ、こういうのを大事にして。壊すのではなくて、何とか活用する方法を僕らみたいな人間がどんどん提案して

デザイナーの田畑洋人さん

ゲストハウスの内装のデザインを担当することになり、今回、現場を実際に見に来た。

シーバース 玲名さん:
洋人さんとは、私が地元に2年前にちょっと帰った時にカフェで出会いました。 愛媛でこんなことをやるので、もしよかったら見に来てくださいって言ったら、1~2週間後ぐらいには愛媛に来てくれて、野村まで

田畑洋人さん:
いや、もう本当に大変なことなんですよ。地方というか、違うエリアに単身で引っ越すって海外に行くのとそんなに変わらないと思うんですよ。 その中で何か事業をやっていくっていうのは、何回心が折れても立ち上がるメンタルがないとできないと思うので、本当にすごいと思いますよ

一歩ずつ着実に…オープンは2021年9月予定

2人が特にこだわっているのは、バーの壁の色。大工らを交えながら話し合って決めていく。

田畑洋人さん:
これは玲名さんが野村に来られた時に自然の色を見て、その印象がこういう色だったってことで

シーバース 玲名さん:
私の中の第一印象

こだわりはバーの壁の色

田畑洋人さん:
ちょうどこの季節に来られたんよね

シーバース 玲名さん:
そうですね、7月。災害(豪雨)の10日後ぐらいに来たから、その中で見た頃の色かなって

シーバースさんは、西日本豪雨の直後に訪れた夏の野村の田園風景を思わせる、落ち着いた緑色を選んだ。

そしてこの日、田畑さんがシーバースさんにぜひ見せたいというものがあった。

田畑洋人さん:
これは簡単なイメージなんですけど

シーバース 玲名さん:
配置のイメージですね

田畑さんが考えた、バーの完成イメージ図だ。

カウンターが完成すると...
おしゃれに変身

シーバース 玲名さん:
この黒い線の部分がカウンターの始まりのところになるので、外向きにもカウンターはあって、 中向きにも窓の下にカウンターがあって。その下にお酒を収納、上にもお酒を収納という

正本健太キャスター:
玲名さん、実際にデザイン案を見てみていかがですか?

シーバース 玲名さん:
まだまだですね(笑)

田畑洋人さん:
すいません

シーバース 玲名さん:
っていうよりかは、私の想像がまだまだというか

シーバースさんの新たな夢の舞台、ゲストハウスとバーが完成するのは2021年9月の予定だ。

(テレビ愛媛)