いま、全国で局地的に発生しているゲリラ豪雨。稲光の直後、周囲を揺るがすような轟音が響き渡ります。

この時期、ゲリラ豪雨による落雷で被害も発生しています。命も危険にさらす突然の落雷に、私たちは何に注意し、どんな行動をとればよいのでしょうか。

天達気象予報士に危険な雷から身を守るための方法を聞きました。

“黒っぽい雲”に要注意 雷雲の可能性あり

天達気象予報士:
特に危険なのは“開けた”場所です。広い場所にいると、自分のところに雷は落ちないだろうと思うかもしれません。しかし、周りが開けて低い場所ですから、自分が1番高いのです。ですから、開けた場所で被害に遭うケースが実は多いのです。

では、開けた場所にいた場合、どのように行動すればよいのでしょうか。

天達気象予報士:
まずは「雷の前兆を察知する」ということが大事です。雷が光ったりゴロゴロと遠くで音がしたら落雷の危険がありますが、それでは間に合わない場合があります。

雷注意報が発表されているとき、下の方が黒っぽくなっている雲を見つけたら、分厚い積乱雲(雷雲)の可能性があります。落雷の危険があるので、黒っぽい雲が自分の頭の上に近づいてきたなと思った段階で、建物か車の中に避難してください。

耳を押さえて足をそろえ低い姿勢に

しかし、近くに車も建物もない場所にいることもあります。そのような事態に陥った場合、身を守るための最終手段があるといいます。

天達気象予報士:
最終手段は、1番低い場所を見つけてください。そこで、低い姿勢を取るのですが、「雷しゃがみ」というものがあります。これは本当に最後の手段ですが、耳を押さえながら足をそろえて、できればかかとを上げてしゃがみます

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天達気象予報士:
この姿勢は、まず、雷が落ちたときに落雷の音で鼓膜が破れることを防ぎます。さらに、足を開いていると、近くに雷が落ちたときに地面を伝って片足を通り、心臓を通過し逆の足に流れる恐れがあるので、それを防ぐために足をそろえます。

最終手段として紹介した「雷しゃがみ」。最悪の事態を防ぐために、いざという状況に備えて覚えておきたいものです。

また、スマートフォンに入っているアプリで雨雲レーダーを確認することや、気象庁の警報注意報を確認することも、危険な雷から身を守るために欠かせないポイントです。

めざまし8「気象災害死0プロジェクト」より(7月14日放送)