ある日突然 両足がまひし、車いす生活となった高知・四万十市出身の女性が、2021年5月 競技を初めてからわずか2カ月で、東京パラリンピック・パラカヌーの代表に内定した。

小松沙季選手:
まさかの一言。この期間で国際大会まで行って、東京パラリンピック内定をもらえるとは思っていなかった

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ある日突然車いす生活に…パラカヌーとの出会い

高知・四万十市出身の小松沙季選手(26)。
2021年5月に行われたパラカヌーワールドカップで5位となり、東京パラリンピックの代表内定を勝ち取った。

小学校時代にバレーボールを始め、高知中央高校バレー部でも活躍した小松選手は大学卒業後、トップリーグ・Vリーグの2部でプレーしていた。

異変が起きたのは、チームを退団後、指導者として活動していた2019年6月だった。

小松沙季選手:
寝る前に脱力があって、とりあえず寝て。朝5時くらいに目が覚めて歩けなかったので、友人を呼んで病院へ連れていってもらった

突如、両手と両足にしびれが。
1年間入院するもはっきりとした原因はわからず、現在も車いす生活が続いている。
両手のまひは軽度で、右手の握力は回復。左手の握力はまだ戻っていない。

リハビリを続ける中、何かスポーツをしたいと考えていた小松選手は、高知県内で練習環境が整ったパラカヌーに出会った。

練習を始めて2カ月…なんとワールドカップで5位に

パラカヌーのヴァーシングルは横に浮力体のついたカヌーを使い、片側にしかブレードがついていないパドルでこぐ競技。真っすぐ進むのが難しいとされている。

小松沙季選手:
右にこいだらずっと左に進む感じで。これを真っすぐ進むようにできる気がしなかった。初めて乗った時は

しかし、小松選手は2021年3月 本格的に練習を始めると、みるみるタイムが縮まり、2カ月後の5月、ワールドカップで5位に。
さらに1位との差は10秒以内と、例をみない驚異的な成長を続けている。

高知県立障害者スポーツセンター・北村大河 所長(46):
通常(プールで)カヌーをやることはないが、練習する環境が最初はなかったので、本当に水慣れの練習を自分たちはしただけ。まさかパラリンピックへ行くことを考えてやっていたわけではない

小松選手を支えた、県障害者スポーツセンターの北村所長。
所長の献身的なサポートもあって、小松選手はパラリンピック代表にこぎつけた。

高知県立障害者スポーツセンター・北村大河 所長(46):
伸びしろはあると思うので、自分が納得できるようなレースをして帰ってきてほしい

小松沙季選手:
やるなら1番目指してやりたいなとは思ってます。わたし自身も県内を盛り上げるために頑張っていますし、それを見てみんなが1つになるような、きっかけになってくれたらいいと思うし。温かく見守って応援してくれたらと思う

小松選手は、6月14日から石川県で行われる合宿に参加し、9月2日の本番に臨む。

(高知さんさんテレビ)