ワクチン一部“”6月末に有効期限”誰に打つ?

福岡県 服部誠太郎知事:
ファイザー社製のワクチンというのは、有効期限が6ヵ月と、製造からですね、
いうふうにされておりまして、もしもですね、保管中に期限が切れるということになると、
廃棄をせざるを得ないという状況になりますので

福岡県が会見で明かしたのは、保管するファイザー社製ワクチンの有効期限について。一部は今月末に期限が切れ、仮に全て打てない場合は、廃棄せざるを得なくなるため調査をしたというのです。

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ファイザー製のワクチンの有効期限は超低温冷凍で6ヵ月、冷蔵保存で1ヵ月(以前までは5日間)、希釈後6時間以内となっています。この最長の保存状態での6ヵ月という期限が6月末までのものがあるといいます。

ワクチンはEUで作られ、日本に届いた状態ですでに2~3ヵ月経過。さらに、国からフリーザーのある基幹病院に届き各病院やクリニックに配られるため各都道府県も有効期限に関して把握しづらい仕組みになっています。そのため、期限1ヵ月前になって有効期限が詳しく判明したというのです。

めざまし8が大学病院を取材したところ、当初、配られた医療用のワクチンが、もしも余った場合、住民用に転用していいのかどうかといったことについて、まだ明確なルールが決められていないといいます。

1本もワクチンを無駄にしないために、柔軟な対応が求められそうです。

2回接種終えた高齢者…生活にどんな変化?

新型コロナのワクチン接種、総務省と厚生労働省は、全国1741の自治体に、高齢者向け接種の終了見込みを調査した結果を発表。今月1日時点で政府が目標とする7月末までに終了する見込みだとした自治体は、全体の98.7%となりました。
東京都内では、小金井市の65歳以上接種率がきのうの時点で53%を超えています。また23区でも、順調に接種が進んでいるのが墨田区です。 1回目の接種率が4割を超え、今月に入り、2回目の接種も始まっています。
めざまし8は、2回目の接種を終えた方々を取材。すると、その生活と気持ちに変化の兆しが見られました。

取材に答えてくれたのは74歳の女性。
今月1日、夫と一緒に2回目の接種を終えました。

Q:2回目を受けて気持ち的にかわった?
74歳女性:
子供達もいるし、孫もいるし、周りの人たちもいるし、ほっとした気持ちですね

Q:できなかったことで、してみたいことはある?
74歳女性:
コロナになる前は、モーニングにずっと行ってたんですよ。主人と二人で。
それをコロナでピタッとやめて、ずっと行ってないですね。
これで行かれるのかなって、ちょっとした気持ちもあるんですけど。
お父さんと一緒に「行こうか?」っていう話はしてるんですけど。
6月いっぱいは様子を見て

コロナ禍でやめていたモーニング。まだ、不安はありますが、様子を見て再開したいといいます。

一方で、お客さんを受け入れる側の飲食店にも、2回目の接種を終えたことで変化が起きていました。

女将・小暮訓子さん:
4月26日からずっとお休みしてます

Q:もう1ヵ月以上?
女将・小暮訓子さん:
そうですね

緊急事態宣言の再延長を受け、経営するすし店を今月20日まで休業。

女将・小暮訓子さん:
きのう(2回目を)打ち終わって、今までは、どうしよう休んじゃおう休んじゃおうなんて思ってたんですけど。
これからはちょっと「再開するわよ!」って感じですね

21日以降の再開に向け、沈んでいた気持ちを立て直せたといいます。

女将・小暮訓子さん:
もうそれこそ、「私2回打ちました」くらいの印をつけたり、
こういうの(感染防止宣言ステッカー)が、東京都であったらいいけれども、なければ墨田区でも・・・私自分で書いたり、自分で作ったりしたいなと思ってるんですけど。

Q:どういう文言で書きます?
女将・小暮訓子さん:
(ワクチンを2回)打ちましたよって、お客さんに知らせたい
(従業員は)みんな打ちましたよって、知らせたいですね

ワクチン接種が完了すると、感染予防だけでなく、気持ちの面でも前向きにさせる効果の出る場合があるようです。

 (めざまし8 6月4日放送)