先週金曜日28日、菅首相が発表したのが東京・大阪など9都道府県に出されている緊急事態宣言の延長です。
めざまし8が宣言の延長が決定した週末の都内を取材すると、これまでとは違う、街の様子が浮かび上がってきました。
“週7で渋谷飲み”宣言延長も夜の街へ

先週土曜日29日の午後8時を過ぎた渋谷駅近くの繁華街。緊急事態宣言中にも関わらず、多くの人で賑わっていました。
時短営業、そして、酒類提供の自粛要請に従っていない店には、多くの客の姿がありました。
午後8時以降も賑わいを見せる街。そこで、めざまし8は2人の女性に出会いました。
女性2人組:
週7で飲んでます、土日は渋谷で
3回目の緊急事態宣言が発令されてからも、2人は、週末、毎週のように渋谷に飲みに来ているといいます。

これは、2人が撮影した映像。そこには、クラブで盛り上がる大勢の人の姿が…
2人は、クラブや居酒屋などを朝まではしごしながら、飲み歩く予定だといいます。
外出自粛要請については、どう考えているのでしょうか?
女性2人組:
正直(店も)開いてるし、他の人も飲んでるから良いかなっていう感じです
そんな彼女たちは、宣言中に日を追うごとに、ある変化を感じているといいます。
女性2人組:
最初は1店舗、2店舗しか開いてなかったけど最近は開いてるお店も増えたし、最近10店舗くらい空いてても満席。すごい混んでる
緊急事態宣言中にも関わらず、度重なる宣言の延長で店を開ける店舗が増えたといいます。
実際に渋谷の街を歩いてみると…
--そこも(以前は休業)だったんですか?
女性:
はい、(きょうは)8時以降も飲めますって書いてて…
--そこは今までもやってた?
女性:
やってなかったです。なんか堂々とお酒飲めます。お酒飲めますって書いてるところが増えた。すごく増えた
--それ気づきだしたの最近ですか?
女性:
今月?うん最近じゃない? 今月、すごくやっているところがほんとに増えた
宣言延長後も時短営業を守っていない店や酒類の提供をする店が増えてきたといいます。
変化は飲食店だけではありません。
渋谷を歩く人の数も、今月に入ってから増えたと感じている2人。
女性2人組:
(マスク)付けてない人増えたな~って…
女性たちが訪れたクラブ内の映像を見ても、酒のボトルをあけて盛り上がる若者たち。
その中に、ノーマスクの人の姿が確認できます。
女性2人組:
お店でも注意されなくなったし、付けてなくても、お酒飲んでたら理不尽に怒る人とかもいるからってのも あるのかなって…
変わりつつある、街の光景。
今回の緊急事態宣言の再延長で、都内の飲食店の営業時間制限は2020年11月下旬から始まったと独自の時短要請を含めると、200日を超えることになります。
一方、街の変化は、「路上飲み」にも。
“見回り隊”警戒続くも「路上飲み」相次ぐ

「できるだけ自宅で過ごしていただくようお願いいたします」
午後9時ごろの新宿。都の職員らが感染予防を呼びかける目の前で酒を飲み始める男性の姿が…
男性は座り込みその場から動こうとしません。
さらに、街には昼間から飲み始める人たちも。なぜ、「路上飲み」をするのか話を聞いてみると、
40代男性:
外で飲むのは気持ちがいいです。居酒屋とかで飲めるのであれば居酒屋とかで飲むのがあるんでしょうけど…
20代男性:
(緊急事態宣言が)こういう風にどんどん伸びて、しびれを切らしてしまっているところもあります
近くに職場がある人からは…
近所で働く人:
昼から夜中にかけて警察の方とかが、もう毎日のように見回りされている感じですね。路上飲みに関してはほんとに緊急事態宣言中は絶対に増えると思うので、(延長は)なしにしてくれた方が、路上飲みはなくなるかと思います
再び延長された緊急事態宣言。我慢の限界を超えつつある中、どこまで効果を発揮するのか不透明な状況です。
(めざまし8 5月31日放送より)