岩手県内では、これから高校総体などスポーツイベントの開催が本格化してくる。
県の新型コロナウイルス対策専門委員会の櫻井滋委員長は、競技場以外での大人の集まりを控えるなどの対策を呼びかけている。
スポーツイベントの開催は…
岩手県内では、春の高校野球県大会に加え、5月20日から始まる県高総体、それに6月に予定されている中総体の地区大会など、中高生のスポーツイベントの開催が本格化してくる。

そして、多くの小中学校では、規模を縮小しての運動会が予定されている。
こうしたスポーツイベントの開催について、保護者からは、さまざまな意見が上がっている。
保育園児の子を持つ母親:
親としては(運動会)やってほしいというのはあるが、やっぱり怖い。複雑

小学生の子を持つ母親:
(運動会は)大勢で行かないで時間をずらして、パパが行って、ママが行ってみたいに、時間差で大人数にならないようにしようと思う
「競技場以外の集まり控えて」
県内では、これまでにスポーツ活動を通じたクラスターが3件発生し、合わせて27人の感染が報告されている。

櫻井委員長は、スポーツイベントについて次のような見解を示している。
県新型コロナウイルス対策専門委・櫻井滋委員長:
例えば柔道、レスリングだと、1対1の片方が新型コロナウイルスに感染していた場合、多分うつる。だが、大会前1~2週間に症状がないと確かめている同士であれば、ほぼ大丈夫

櫻井委員長は、選手やコーチ、審判などの関係者が大会の前後1~2週間、できるだけ外出を控えるとともに、健康チェックをすることでリスクを下げられるとしている。

また、県内では、スポーツに関連する会食の参加者の間で感染が広がった例も報告されている。
櫻井委員長は、こうした競技場以外での大人の集まりは控えるよう呼びかけている。

県新型コロナウイルス対策専門委・櫻井滋委員長:
球場とかフィールドで集まっていることが問題ではなく、そこに絡む人々の流れを意識して、大人が動かなきゃいけない

県新型コロナウイルス対策専門委・櫻井滋委員長:
普段だと、お子さんが大会をやったあと、父兄は反省会をよくやると思うが、そこをカットしていただきたい
大会開催には「県民全体の対策の徹底を」
5月14日時点で、盛岡市で人口10万人あたりの新規患者数が「19.2」と、ステージ3の指標「15」を超えるなど、県内では、すぐには患者を減らせない状況になっていると指摘する櫻井委員長。

大会の開催には、県民全体の対策の徹底が欠かせないと訴える。

県新型コロナウイルス対策専門委・櫻井滋委員長:
次の緊急ブレーキにならないために何をすべきかというと、防御対策を基本通り徹底してやる。実は、これしかない
(岩手めんこいテレビ)