テレワークをきっかけに、仕事の環境を整えるために投資したという人が4割以上いる。

業務効率化に4割超が投資

出勤者の7割削減を目標に推進されるテレワーク。
しかし、仕事に集中できる環境づくりはなかなか難しいもの。

では、効率的なテレワークのために、働く人はどんなところにお金をかけているのか。
システム開発を手掛ける“株式会社LASSIC”が、テレワーカー1,077人にアンケートを行った。

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一番多かったのは、ウェブ会議に欠かせないイヤホンやマイク、そして、スペックの高いゲーミングPCやインターネット環境、さらに、長時間のデスクワークも快適に過ごせるよう、高級チェアなど。
4割以上の人がテレワークを機に購入していることがわかった。

そこで、「Live News α」も働く人のホンネを街で聞いてみた。

働く人のホンネ テレワークのため新たに購入したものは?

モニター購入 情報系営業職(20代):
『モニター』を買いました。
パソコンだと小さいので、大きい画面で見たいと思って20インチのモニターを。
効率が全然違います。ダブルで見られるので、リモートで打ち合わせの時とかは手元で作業しながら画面を見たり、非常に便利です。

PC・ネット接続に投資 サービス業(30代):
どちらかというと『ネット環境』をちゃんとしなきゃというところを重視しました。
マンションで契約しているのがすごく遅かったので自分で個別に速いものに切り替えました。
その時は結構な出費になりましたが、配信サービスをスマホで見ていたものを全部PCの大きい画面で見られるようにしたりとか、家の時間が豊かになった感じです。

ゲーミングチェア購入 技術系(20代):
長い時間座っているので、ちょっといい『イス』を買って腰に負担のないような生活にしようと、価格は6万円ぐらいで、大変満足です。
趣味もゲームだったりするので、結局そのイスに座って仕事のあとはゲームをしている感じなので、寝ている時以外は(1日18時間程度)ほとんどそこにいるかも。

デスク・イスが欲しいが... IT系(50代):
部屋の『テーブル』がちょっと低いのでテレワークをするには腰が痛い。まずは『テーブル』と思っていたけれど、絶対に『イス』が必要になりますよね...。部屋がちょっと狭いので、狭くならないよう折りたたみができるとか、簡単に動かせるようなもので体には負担がないもので、何かないかと。

ー会社からはどんなサポートがほしい?
光熱費の支援があったらいいのかなと。
今の季節はいいですが、去年の夏は電気代が上がりました。

テレワーク継続のコツは「オフ時間への投資」

三田友梨佳キャスター:
このニュースについて、社員全員がリモートワークで働く会社、キャスター取締役COOの石倉秀明さんに聞きます。
さまざまな街の声がありましたが、在宅勤務での充実のために、何が必要だと思われますか?

キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
僕らの会社でもアンケートをとったことがありますが、仕事の生産性を上げるために買ったものとして一番多かったのは、やはり机と椅子だったので、皆さんと結構一緒だと思います。

これは住宅事情にも関係しますから、全員がそれを買いそろえるわけにはいかないんですが、やはりダイニングテーブルで仕事をするよりは、仕事をする専用のデスクがあった方がいいよねというのは一緒なのかなと思います。

ただ、アンケートを見ていると意外なこともあって、こうした仕事の生産性を上げるためのツールへの投資以上に、仕事中リラックスできたり、オフに自分らしく快適に過ごせるための環境を整えたり、そういったものに投資をしている社員が実はすごく多かったんです。

三田キャスター:
オフ、つまり休憩などの充実が生産性をあげるということですね。

石倉秀明氏:
テレワークをしていると、どうしてもオンとオフの切り替えがしにくくて、気が付くと働き過ぎてしまうことも多々あるわけです。

だからこそ、きちんと休憩をしたり、オフの時間をリラックスして過ごすということが非常に大事で、そこに投資することが長くテレワークで働くコツの一つだと思います。

われわれの会社のスタッフの例で見ていくと、アロマディフューザーをそろえたり、おいしいコーヒー豆を取り寄せたり、ペットを飼う方が増えたり、というようなことに非常に投資として多かったりします。

また、会社としてもオンとオフの切り替えというのをつけるために、夕方の5時をすぎてからは、新たな仕事がきても翌日に返すというルールを決めたり、どちらかというとオフになりやすい環境作りだったりとか、オフの時間を充実させるための投資、こういったところは、中長期的に会社がどこまでできるかという方が大事なんじゃないかなと思います。

三田キャスター:
自宅の仕事環境を整えるだけではなくて、しっかりと体も心も休めることができる空間は、仕事の生産性を高めるためにも大切にしたいものです。

(「Live News α」5月10日放送分)