福岡市中央区の薬院。
ビルの解体が終わった跡地に集まっているのはキッチンカー。
焼き芋にチーズをのせたスイーツや、丁寧にドリップしたコーヒーが自慢といった個性的なキッチンカーが日替わりで出店している。

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訪れた人:
たまたま通りかかったら、おいしそうなものがあったので、買わせて頂きました

訪れた人:
こういうところだったら、気兼ねなく来れる感じで

あのうどん店もキッチンカーに参入

いま街中の空き地やオフィスビルの前など、ちょっとしたスペースを活用して営業するキッチンカーが増えている。
福岡市によると2020年度、移動営業を行う車は過去最多の456台にのぼった。

そんな中、北九州発祥の「資さんうどん」もキッチンカーで出店。
資さんうどんが福岡県を飛び出し、大分・中津市で初めてキッチンカーによるテスト営業を行った。

資さんうどん・店員:
あつあつのうどん、用意してます。どうぞー

人気ナンバーワンの「肉ごぼ天うどん」。自慢のごぼ天はキッチンカーで揚げたてを提供。
名物の「ぼた餅」も揃っている。

お客さん:
おいしいね。お店で食べる資さんうどんと同じですわ

お客さん:
いま、コロナで行けないので、こういうお店が出来てくれるのは選択肢が広がって、ありがたいなと思います

コロナ禍で飲食店が苦境に立たされる中、キッチンカーの活躍が期待されている。

資さんうどん・佐藤崇史社長:
「資さん食べられてよかった」と笑顔でにっこりとして頂けるので、非常にやってよかった。児童養護施設とか災害支援など、色んな場所で活躍させて頂きたいなと思っていますので

1台200万円でデザインも自分の理想に

そんなキッチンカーはどのようにして造られているのか。
福岡県内の工場を訪ねた。この日、打ち合わせに訪れたのは、福岡市で飲食店を経営する男性。
焼小籠包の事業を拡大するため、沖縄でキッチンカーによる販売を行いたいと話す。

飲食店経営・森友修一郎さん:
なるべくタイヤを見せない状態にして、ちょっと店っぽい雰囲気を作れたらなと思ってます

中古の軽自動車を使ったもので、価格は1台200万円から。
カウンターが前に飛び出す仕様のものや、インパクト抜群のキリン柄など、自由にデザインできるのも魅力。

オオカミ堂・堂森英雄社長:
(相談件数は)コロナ前から考えると5倍以上。(いままでは)来てもらえる、待てる時代だったけど、いまは、もう待てる時代じゃないんですよね

現在製作中の、2トントラックがベースのキッチンカー。ガラス張りの解放感ある作りに仕上げていく。

ーーこれはどちらに?

オオカミ堂・堂森英雄社長:
これは東京のほうに

シンクや給水タンクなどの設備は全て、車の寸法に合わせて作ったオリジナル。

オオカミ堂・堂森英雄社長:
トラックで、寸法が全部違うんですよね。ミリ単位でのものづくりになってくるので(難しい)。でもそれがパシってはまると気持ちいい

内装も外装も全てオーダーメイド。約1カ月で完成する。

オオカミ堂・堂森英雄社長:
車なんで、安全を求めたうえで、かつ衛生を重視したうえでデザインして、ご提案しているっていう形ですね

営業時間の短縮などで苦境に立たされる飲食店。
攻めのスタイルとしてキッチンカーを導入する店は、今後さらに増えるかもしれない。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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