コロナ禍で資格・免許の取得者が増加中

今や800以上もあるといわれる日本の資格、長引くコロナ禍での自粛生活の中で今、資格や免許を取る人が増加中。

大川立樹アナウンサー:
街ではたくさんの人が自分磨きをしているのが分かりました

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女性A:
時間はあるけど、遊びにもあんまり行けないって感じだったので…

男性A:
空いている時間を免許取ったりとかっていう時間かかることに使えたっていうのが、コロナでちょっとは良かったところかなと思います

めざましテレビのココ調が街で10代から40代105人にアンケートをとったところ「コロナ禍で資格や免許を取った」と言う人は、53人とほぼ半数。

中でも今、人気なのが「密にならない」コロナ禍ならではの免許。

生活スタイルが変わった今、みんなどんな資格や免許を取っているのかココ調する。

コロナ禍で人気の資格・免許は一体なに?

まずは街で「コロナ禍でどんな資格や免許を取ったのか」聞いてみると…

女性B:
「世界遺産検定」の資格を取りました。自分の趣味をコロナ禍にやろうかなと思って取りました

男性B:
「姿勢診断士」を取りました

5級は無料、4級は4800円で受講することができ、正しい姿勢の知識を学び合格すると周りの人の姿勢を診断できるという「姿勢診断士」。

整体師やフィットネスのトレーナーなどがスキルアップのために取得している。

さらに…

立川美穂さん:
「小動物飼養(販売)管理士」という動物の資格を取得しました

受講料2万5000円で動物取扱責任者が必要な資格「小動物飼養販売管理士」動物の医学や愛護法などの法律も学べるため取得したという。

立川美穂さん:
インコを飼っていまして獣医さんになってみたいぐらい動物のことを詳しくなりたいと思うんですけど、普通に仕事をしていてなかなかできないですし空いた時間を使って、ずっとやりたい、知りたいと思っていたことを勉強するいい機会かなと思って取った

今後は、勉強したことを生かして、動物の保護活動などにも関わっていきたいそう。

一方、こんな理由で資格を取得した人たちも…

女性C:
「日本化粧品検定」の2級を取りました。ずっと家にいてもすることなくて、美容の知識とか化粧品の成分とか自分の為になるようなことをしたいとも思ったんで…

また、別の女性が将来の自分のためにと取った資格が…

女性D:
医療事務の資格を今回挑戦しました

多数の講座を手がけるユーキャンでも人気ナンバーワンという受講料7700円「医療事務」の資格を去年9月に取得。

女性D:
普段は占いの仕事をしているんですけども、コロナでやっぱり色々考え直す機会には私自身もなって、医療従事者さんたちが大変な思いをしているっていう部分もあって、もしかしたら私の将来の選択肢の1つとして医療事務のお仕事とかでそこに関わってもいいのかなみたいな

資格を活用してレッスン

さらに取得した資格をすでに生かしている人を千葉・市川「yoga & share bres」で発見。

ココ調スタッフ:
スタジオですかね。曲はノリノリなんですけれども、動きはなんだかバレエのような動きをしていますね

何の資格を取得したのかというと…

伊藤桃子さん:
「バレトン ソール・シンセシス」の指導の資格を取りました。バレトン ソール・シンセシスというプログラムです

「バレトン ソール・シンセシス」とは聞き慣れないが、バレエ・ヨガ・フィットネスの3つの要素を融合したNY発の新感覚エクササイズ。

元々ダンサーをしていたという伊藤さん。

コロナでダンスの仕事がなくなり、バレトンのインストラクターの資格を今年2月に取得。

3月からレンタルスタジオを使い、早くも自ら不定期でレッスンを開いている。

伊藤桃子さん:
できればダンサーのお仕事がしたいのはもちろんなんですけど、コロナで仕事がなくなってっていう状況があっての新たな資格も取れましたし、生徒さんたちと新たな出会いもあり、今は自分にできることをやって、皆さんと一緒に体を動かしたいなと思います

今回、ココ調が調べただけで「宅地建物取引士」、「フードスペシャリスト」、さらには「卓球コーチ」など、この1年で皆さん、様々な資格や免許を取得していたことがわかった。

コロナ禍で船の免許が大人気

中でも、コロナ禍で免許取得者が急増しているのが…

ココ調スタッフ:
うわー船がたくさん並んでいますね。カッコイイです

ボートショー委員会・竹長潤委員長:
船の免許ですね、これが今非常に増えています。この近年、経験したことがない伸び方、6月以降っていうのが例年に比べて1.5倍。こういう状況はちょっとあまり経験していないですね

2020年のボート免許取得者は、約7万人と前年までの5万人台から一気に増加。

先週、横浜で行われた日本で最大級のマリンイベント「ジャパンインターナショナルボートショー2021」にも、このコロナ禍で免許を取得したばかりという人たちがいた。

ココ調スタッフ:
免許をいつ取った?

女性E:
手元にきたのは1カ月前くらい。コロナで海外とか行けないので国内で釣りとか自分でできたらいいなと思って取った

男性C:
家族全員で釣りが好きなんで「免許取れば俺が買うからって」オヤジに言われて、少し時間も空いたんでいい機会だし行ってみようかなと

さらに、別の女性は…

高校2年の女子:
高校2年生の今年17歳です

ココ調スタッフ:
17歳!船の免許は何歳から取れるの?

高校2年の女子:
16歳から取れるんです

実は彼女、大物をバンバン釣り上げるプロ級の「釣りガール」。

高校2年の女子:
自粛期間が増えていた中で、何かをやりたいなと思ったときに私の1つの夢が遊漁船を運営することだったので二級と特殊っていう免許の種類を取りました

船の免許は小型船舶操縦免許と言われる国家資格で、種類は外洋へ出ることができる一級小型船舶免許、一般的なボート免許の二級小型船舶免許、海には出られない湖川小出力限定免許、水上オートバイに乗れる特殊小型船舶免許の4種類がある。

実際に「二級免許」の「操縦体験」をさせてもらえるというので、ココ調スタッフも挑戦してみた。

試験員・石井裕介さん:
船で操縦するものはこのハンドル、あとリモコンレバー2つのみです

ココ調スタッフ:
この2つのみで動かせるんですか。比較的簡単ですね

船の操縦はとてもシンプル、ブレーキはないので前後に進むリモコンレバーとハンドルだけ。

ココ調スタッフ:
上げていきます。おお~進んだ。けっこう簡単ですね

たまたま近くに停泊していた、海上自衛隊の船を発見、自分で操縦して見る景色は格別だ。

ココ調スタッフ:
楽しいです。免許を取ってみたくなっちゃいました。それぐらい楽しいです

AIを使った新しい資格試験の形

一方、資格人気が高まる中、コロナ禍で受験方法にもある変化が…オンラインでの受験も増えてきそうだが、カンニングの問題をどうするのか?

CBTソリューションズ代表取締役社長・野口功司さん:
オンラインとかAIといったような、そういう技術を使った試験のやり方。不正ができないような環境をやるためにカメラで撮影をしながら、不正が行われた瞬間だけを見ることができるようなAI判定を行うシステムです

オンラインでもカンニングを防ぐためのAIによるリモートテストシステム「Remoty AI+」で受験者の目線や体の動きを分析し、画面から目線をそらした時間などから、不正の確立を数値化するというもの。

実際にスタッフが試験を受けて、スマホを取り出し“カンニング”してみると…

CBTソリューションズ代表取締役社長・野口功司さん:
スマホを見ているという形で79%あるんで明らかな不正だと思います

スマホを見ている瞬間を、AIは不正の可能性79%と判定。

さらにスタッフが入れ替わり、替え玉をしてみたところ、不正の可能性100%と判定された。

CBTソリューションズ代表取締役社長・野口功司さん:
不正の可能性50%以上のものだけをピックアップして最後は試験官の方が怪しい瞬間だけ確認して正常なのか、失格なのか判定をしていただく

今後は、こういったスタイルでの資格試験がスタンダードになっていくのかもしれない。

大川立樹アナウンサー:
船の資格をとる人が増えている理由はレンタルサービスが充実していること。「ヤマハ マリンクラブ・シースタイル」では全国約140カ所でボートレンタルが可能。月額3300円(入会金2万2000円)から利用可能です

(「めざましテレビ」4月21日放送分より)