豪華すぎる鉄道模型に「買う人いるの?」

2021年3月に定期列車としてはラストランを終えた「185系」。

緑と白のツートンカラーを記憶している人も多いかもしれないが、国鉄時代の1981年にデビューし、東京と伊豆を結ぶ特急列車「踊り子」や「湘南ライナー」などで知られる車両だ。

ちょうど運転開始40年を迎えていたが、3月12日に「踊り子」「湘南ライナー」の定期運用から引退。これによって全ての定期運用が終了し、幕を引くこととなった。

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JR東日本ではこれを記念して、185系車両の歴史を振り返る企画「メモリアル185(EXPRESS TRAIN MEMORIAL185)」を実施。公式サイト上に写真展「メモリアル185系おもいで館」を公開したほか、車両がデザインされたクリアファイルや車両と同じカラーリングのスマートフォンケースなどのグッズを販売している。

引退はしてもお気に入りの車両をずっと眺めていたい、思い出を手元に置いておきたい。そんな気持ちを満たしてくれる企画だが、さらにひときわ目を引くのが、185系2車両の模型と、レプリカ入場券のセットだ。

提供:JR東日本

入場券に入った日付は185系の運転開始日である「1981年3月26日」で、専用ケースにはロゴマークがあしらわれていたりと、ファンならぜひ欲しいまさにメモリアルな逸品なのだが、なんと、その価格は1000万円(税込)!

実はミニチュアの車両・レプリカ入場券がともに純金製という、豪華すぎるグッズなのだ。

車両は1両の高さが20mm×長さ130mm×幅25mmで、重さは200g。レプリカ入場券は縦26mm×横58mm×厚さ0.5mmで、重さは14g。田中貴金属ジュエリー株式会社が製造する。

提供:JR東日本

この純金製の185系は、JR東日本のオンラインショップ「JRE MALL」で、4月30日までの期間限定・完全受注生産で購入することができるのだが、このセットを買うことで貯まる1ポイント1円相当の「JREポイント」も、1000万円の買い物に見合った92592ポイントとなっている。

SNSでは「買う人いるのか?」「(模型だけど)重くて走らなさそう」「ちょうど純金製車両を欲しかった方がいらっしゃいましたら…」とのコメントが寄せられ、注目の的になった。

ラストランを終えた「踊り子」を思い出しつつ眺めたいところだが、部屋に飾っておくのもドキドキしてしまいそうなアイテム。

一体なぜ純金で作ってしまったのか、そして何より、これを買おう!という人はいるのかが気になる。さっそく、JR東日本の担当者にお話を聞いた。

「最後を純金で飾りたい」にすでに注文アリ!

――「純金製」にしようと思ったのはなぜ?

国鉄時代から特急車両として、最後まで現役で活躍してくれた車両です。今回、定期運用を退くにあたっても、非常に多くのお客さまから注目を集め、惜しまれつつ引退した車両ですので、185系車両の最後を純金で飾りたいという思いと、思い出がいつまでも光り輝くこととを願い、商品化に至りました。


――こだわりはどこ?

185系の運転台のついた先頭車両2両がセットになっています。ヘッドマークや方向幕はありませんが、側面には加工により、185系の代表的な塗装である3本ストライプを表現しています。サイズはNゲージと同様で、観賞用として楽しんでいただきたいと思います。

提供:JR東日本

――1000万円という驚きの価格、注文はある?どれくらい売れると予想している?

受注はいただいておりますが、それ以上については公表を控えさせていただきます。


なお同社によると、純金185系は、台車の部分は純金ではなく、鉄道模型等の一般的な部品を使用するそうで、加工やモーターの取り付けなどは車両本体やモーターなどを損傷する恐れがあるため推奨していない。模型として遊んでもいいの?と聞いてみたが、答えは「観賞用としてお楽しみいただくことを想定しております」とのことで、レールの上を走らせるのはやめておいた方がよさそうだ。

そして一番気になる「誰が買うの?」については、実はすでに注文があったとのこと。一体どれだけの人が注文したかは非公開だというが、さらに興味がかき立てられる。


――反響への感想は?

反響が大きく驚いているとともに、嬉しく思います。

なお、「本物の車両を買う方が安いのでは…」というコメントもあったが、“本物”の車両の値段については「国鉄時代に製造された車両のため、具体的な価格は不明です」とのことだ。

思い出が詰まったメモリアルな逸品、決して安くはない価格だが、熱烈な185系ファンの方はお手元にひとつ、いかがだろうか。
 

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