未だ第2波のピークと同程度の感染者数
「減少傾向が鈍化し、再度感染拡大に転じることへの十分な警戒が必要」
東京都のモニタリング会議は毎週木曜の午後に開かれていたが、都議会日程のため2月最終週は26日金曜の昼前、11時半からとなった。
新規感染者の7日間平均は、先週の約374人から約288人に減ったものの、未だに第2波のピーク時の346人と同じくらいの新規感染者がでている、との分析が示された。

20代30代が多く…増加比率も上昇
年代別にみると、感染者全体の中で20代と30代の割合が増え、感染経路はこれまでと変わらず家庭内感染が48.6%と最も多い。
7日間平均の増加比は先週の約70%から約83%に上昇しているということで、前回は3月3日には170人まで新規感染者数が減少すると推計されていたが、今回の増加比では239人までしか減らない、という試算も示された。(注:増加比100%未満は減少傾向、100%以上は増加傾向を表す)
また、医療提供体制については、入院患者数は前回の2232人から1882人に減少したが、減少は緩やかで「通常医療がこれまでどおり実施できない状況が続いている」との懸念が今週も示された。

感染力が強まる中、ワクチンはいつ?
小池都知事:
変異株の広がり、ワクチンが行き渡るには時間が必要、そのような懸念がある。気を緩めると感染再拡大する可能性がある
ウイルスの感染力は強まるのにワクチンはいつになるかわからない。 “自粛疲れ”でも気を緩められないと、小池知事は改めて現状についての危機感を示した。
小池都知事:
リバウンドしてしまうと第4波になってしまう。第4波に備えるということも必要

第4波という言葉を重ねて使った小池知事。目の前の戦いを続けながら、次の戦いに備えなければならない、ということだろうか。
ただ、今の戦いもこの後の戦いもやることは同じ。小池知事は最後にこう述べた。
小池都知事:
これまでのいろんな蓄積分析、そして工夫、そうならないための予防を各自お願いいたします
(執筆:フジテレビ都庁担当 小川美那記者)