洗濯に掃除に料理…面倒と思いながらも、生活する上でやらなければならない家事は多くある。
今Twitterに、そんな家事へのやる気を上げるシステムが投稿され、話題になっている。

それがこちら。

家事を遂行すると報酬がもらえるシステムを導入したんだけど、ちょっと楽しくなったしお得感がすごい

男子大学生のsora.Fさん(@13237sora)がそのコメントと共に投稿した画像には、洗濯機やキッチンの洗い場、風呂場の扉と、部屋のいたる所に、スーパーで見かけるような“ポップ広告の紙”が貼り付けられた様子が。

洗濯機、キッチンの洗い場に貼られた広告
この記事の画像(8枚)

それぞれの広告をよく見ると、家事の内容。そして、それに対する報酬が書かれているのが分かる。


洗濯物一掃SALE 在庫限りの洗い尽くし!!
洗うから畳むまで全ての工程込みでこのお値段!! 洗濯 1点につき29円

冬の大感謝祭 今月限り
水道水が冷たいこの時期に 食器洗い 1皿54円

月末大総力祭 18~22時限定のタイムサービス 入浴 1回249円


これは家事に価格をつけて、報酬を得る目的で、家事へのやる気をアップさせるシステムになっているのである。

これにはTwitterでも「お得感すごいw」「子供達もおこづかい感覚で頑張ってくれそう」「モチベーション上がる」といった、アイデアを面白がり感嘆するコメントが多くあり、中には実際に使用して効果を実感している様子も投稿され、13万以上のいいねがつく反響がある(1月28日時点)。

風呂場の扉にも

ついつい後回しにしてしまう家事も、このように報酬があればやる気が起こるかもしれないアイデアだが、一体どうしてこの「家事遂行システム」を考え付いたのだろうか?一人暮らしの男子大学生ということだが、実際に効果はあったのだろうか?
考案者であるsora.Fさんに話を聞いてみた。

家事のモチベーションアップのため

ーーどうして「家事遂行システム」を思いついたの?

一人暮らしを始めて3年が経ち、最近は家事への楽しさが見出せなくなっていました。そこで、「何かモチベーションを上げる工夫は出来ないだろうか」という課題を自ら立て、考えたのがこの案です。

「家事の手伝いをした子供に対して報酬を与える」という、伝統的な手法を自身に対して使おうと思いました。すなわち、家事を遂行した自分自身に、ご褒美として報酬をあげるシステムにしようと思いました。
そして視覚的にもお得感を得ることを狙い、スーパーのPOP風に仕上げました。スーパーは家事との親和性も高く、画として面白いのではないか、主婦(主夫)にウケるのではないかと考えました。

「食器洗い」には2種類のデザインがある

ーーどういったシステムなの?

本来は、家事のモチベーションのために、私自身へのアイデアとして思いついたものでした。ですので、「家事を遂行できた自分自身に、ご褒美として金銭を支払う仕組み」です。

これをどんな家庭でも使えるように、一般化した形で表現したのが当該ツイートです。子ども、主婦、主夫など誰に対してもお使い頂けるデザインにしました。

「洗濯」の広告

ーー洗濯・食器洗い・入浴の3つになった理由は?

POPにする際にとてもスムーズだったので、3つを選びました。

洗濯は、「在庫一掃SALE 在庫限りの売り尽くし!」というフレーズをもじり、「洗濯物一掃SALE 在庫限りの洗い尽くし!」とすることができる。

食器洗いは、「水道が冷たくて辛い」というこの時期ならではの家事あるあるを取り入れながら「冬の感謝祭」「期間限定」などのフレーズを用いることができる。

入浴は、厳密には家事ではないかもしれませんが、「入浴を先延ばしにする」というあるあるを取り入れつつ、時間内に入浴を済ますという設定によって、スーパーのタイムセールという概念も盛り込むことができる。

以上の点で、店頭POPの文脈に沿ってスムーズに表現できるので、3つを選択しました。

裏テーマ「家事労働の可視化」

ーー金額設定はどうしているの?

単なる語呂合わせです。29=服。54=ゴシ。545454545454=ゴシゴシ……。249=入浴。文字にすると、寒すぎて恥ずかしいです。

あと裏テーマとして「家事労働の可視化」がありました。大学で専攻している社会学では、賃金換算されず、見えにくい労働として家事が取り上げられることがあります。私はこのアイデアを通じて、家事の労力を可視化したいと考えました。

とはいえ家事労働の価格設定はなかなか難しく、ただの大学生が独断で決めて発信する訳にもいかない。そこであえて値段を語呂にして、価格設定はあくまでネタであると明確にしたというのが本音です。

「入浴」の広告

ーー実際にやってみて効果はあった?

昨日(1月27日)、1人でやりましたが、しっかり22時までに入浴できましたし、皿洗いもその日のうちにできました。続くかは分かりませんが……。

現在は3種類しかないので、掃除や炊事など、さまざまなバリエーションを作っていきたいと思いました。


ーー多くの反響があるが、それに対してはどう思う?

Twitter上のお母様方からは「強気な価格設定」「是非取り入れたい」などの声を頂き、とても嬉しかったです。ネットワークプリントとして印刷できるように設定したので、是非ご活用して頂きたいです。また、可視化されにくい家事の労力について、再考するきっかけになればいいなと思います。

配布は2月4日16時まで

ーー今後も続けていく?

もちろんです。今後も個性的なアプローチによって、日常生活で見落とされがちなものや、価値がないと思われているものに意味を与えるような表現ができたらいいなと思います。

ちなみに、広告のデザインの面でも「店頭POPの文脈を損ねずいかに自然な表現が出来るか、お得感を出せるか」そして、「いかにどの家庭でも使えるようにするか」といったこだわりがあるんだそう。

家事へのモチベーションアップを図るために考案された、自分用のアイデアであった「家事遂行システム」だが、“家事労働の可視化”という裏テーマの通り、コロナ禍で在宅時間が増える中、改めて家事を見つめなおすきっかけにしてみるのもいいかもしれない。
 

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