コロナ禍で迎える花粉シーズン

もうすぐ、嫌な季節がやってくる。コロナ禍で迎える花粉シーズン。

福島テレビ 長谷川朋加アナウンサー:
福島市の信夫山のふもとにあるスギの木なんですが、まだつぼみの状態です(福島県・1月26日時点)

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一方、ウェザーニュースが行ったアンケートでは、1月26日時点で全国の3割の人が、すでに花粉を感じていると回答。

だて耳鼻科パオパオ 鈴木聡明院長:
2020年は過去11年で一番飛ばなかった年なんです。ということで2021年は、きっといっぱい飛ぶんだろうなという風に僕は思っているんですけど

ウェザーニュースの飛散予想によると、2月中旬が飛散開始と予想されている。
しかし、すでに感じている方がいる。どういうことか?

だて耳鼻科パオパオの鈴木先生に伺うと「日当たりなど条件が揃っている場所では、すでに飛散しているだろう」とのこと。

気になる2021年の飛散量は、2020年より大幅に増えることが予想されている。
2020年の150%~200%。つまり2倍近くと予想されている。だて耳鼻科パオパオの鈴木先生によると、東北6県の中で、福島県が一番花粉症の人が多いという。

日用雑貨王手のエステーがまとめたコロナ禍の花粉対策ガイドには、「電車やバスでくしゃみはできない」、「目をかきたいけど、感染症怖い」、「換気をしながら、どう花粉を防げばよいのか」、「コロナが不安で病院に行きにくい」という声が寄せられた。

花粉症でも咳が出るが、新型コロナウイルスと、どう見分ければ良いのか。

だて耳鼻科パオパオ 鈴木聡明院長:
くしゃみ・鼻水・鼻づまりは、花粉にしろ風邪にしろ基本の症状ですよね。コロナの場合はだるくなったりとか、関節が痛くなったりとか、高い熱が出たりってなれば誰でもわかると思うんですけど。あとはコロナで目がかゆくなるっていうのは聞いたことが無いですよね。目がかゆくなってきたら花粉っていう感じなのかもしれませんよ

さらに「息子のくしゃみの回数が増えてきました。コロナの影響でマスクをつけている割に、花粉には効果ないのか?」という声も。

不織布マスクは、花粉対策の効果が期待できる。一方、コロナ禍で増えた手作りの布マスクは、目が荒いので、完全には防げないという。

また、コロナ禍の花粉エチケットとして
・鼻をかみ終わったティッシュは、感染リスクがあるため机の上に置きっぱなしにしない
・マスクをつけているとはいえ、咳・くしゃみをするときは、下を向いて手でマスクを抑える。今度は手にウイルスがついているかもしれないので、手をすぐに消毒。​

さらに、花粉症であることを周囲に伝えるのも、コロナ禍の花粉エチケットには必要なことなのかもしれない。

福島県会津若松市の佐島屋印刷所では、花粉症であることを知らせる「缶バッチ・1個330円(税込)」を販売している。

取材した鈴木医師は、コロナ禍の花粉エチケットについてこう訴える。

だて耳鼻科パオパオ 鈴木聡明院長:
症状をいかに少なくしておくかっていうことだと思います。症状の出ないうちに、早期のうちからちゃんと薬を飲めば、症状の悪くなるピークを下げることができる。早く始めて適切に薬を使うことが大切だと思います

コロナ禍での花粉症対策。最大の不安は、換気。空調大手のダイキン工業によると、「花粉シーズンでも換気はしたいと思うか?」という質問に対して、63.9%の方が換気したいと回答。

花粉の流入を少なく換気するには、窓開け幅を10センチ程度にし、レースのカーテンする。こうすることで、花粉の流入を4分の1に抑えられるという。

さらに、大切なのが時間帯。日中は気温が上がって多く飛散。朝は、気温が低いので午前10時までは飛散量が少ないというデータがある。夜は、上空の花粉が地上に落下してくるので、意外と花粉の量は多いという。

加えて、掃除。空気の通り道の掃除も当然大切だが、壁際の掃除を行うことで、床にたまった花粉が再び舞い上がるのを防ぐことができる。知恵を駆使して花粉シーズン乗り切りろう。

(福島テレビ)

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