圧巻の演技で会場を沸かせたのは、2019年の全日本女王・紀平梨花(18)。
新型コロナウイルスの影響で、今シーズン初戦となった紀平のショートプログラム(SP)。
冒頭のトリプルアクセルは完璧に決めた。
続くコンビネーションジャンプは、着氷でわずかにバランスを崩すが、演技後半のトリプルルッツも、高い加点を引き出した。
すると、続くステップシークエンスでは、なんと「片手側転」。
初披露のプログラムで観客を魅了した。
女王の貫禄を見せつけた紀平梨花。
79.34の高得点をたたき出し、トップに立った。
紀平梨花「結構高いところを目指していたので、トリプルフリップ+トリプルトゥループのコンビネーションは悔しいですけど、そのおかげでトリプルルッツがすごく集中できたので、やばいと思って、それは良かったんですけど。とりあえず(フリーで)4回転をするっていう選択肢は消えずにすんだ。(4回転は)絶対にやりたいと思っていたので」
一方、紀平を追いかける実力者たちだが、初優勝を狙う樋口新葉(19)は、勝負のトリプルアクセルで転倒。
2年ぶりの頂点を目指す坂本花織(20)も、得点を伸ばすことができなかった。
そんな中、体調不良による休養を経て、2年ぶりの全日本に帰ってきた三原舞依(21)が、見事な復活の演技を見せた。
女子シングルは、ショートプログラムを終えて、トップは紀平梨花。
そして、復活の演技で3位に入った三原舞依は「(2年ぶりの全日本選手権は?)温かいなとすごく思いました。しっかりやってきたことを出すだけと思って滑れたのは良かったと思うが、一番は先生のサポートと、観客の皆さまの応援だと思うので、本当に感謝しかないです。(これで一安心?)まだまだ安心できないです。頑張ります」と話した。