ビザの申請や更新のため、毎日長蛇の列ができる東京出入国在留管理局、通称「東京入国管理局」。

ペルーで生まれ、6歳のときに日本に来た岡村アルベルトさんは、東京入国管理局で申請書類をチェックする仕事をしていた。

多いときは100枚以上に及ぶ膨大な書類や外国人にわかりづらい表現などで、ほぼ全ての案件にミスがあり、混雑の原因になっていた。

この記事の画像(4枚)

岡村さん自身も「ビザの問題をずっと抱えながら生活をしていました。外国籍の方々が安心して暮らし続けられるような環境を整えたいという気持ちがすごく芽生えています」と明かす。

こうした経験から、岡村さんは株式会社one visaを立ち上げ、多言語によりビザの申請を助けるシステムを開発した。

専用サイトに基本情報だけ入力すると、自動的にミスがない書類が出来上がる。それをプリントアウトして入管に持って行くだけ。

世界から国境をなくしたい

インド人の技術者を現地で採用したオイシックス・ラ・大地株式会社。

同社の人事担当者は、「来日したことのないインド人の技術者を現地で採用したため、新規にビザを申請しなければならなくなった」といい、one visaのシステムを利用してビザを手配した。

インドで採用された社員は「英語で完成できたのでうれしかった。すごく簡単でした」と話した。

岡村さんは「“世界から国境をなくす”ことが目的。生まれる場所は決められないけれど、生活できる場所は後からいつでも決めることができる。そこを自由に選択できるような世の中を実現したい」と語った。

株式会社one visa
https://www.onevisa.co.jp/

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
フジテレビ 毎週水曜日22:54~23:00放送中(関東ローカル)
BSフジ 毎週土曜日 21:55~22:00放送中
■動画はこちらから
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive_108.html
■過去の動画一覧はこちら
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive.html

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/sdgs.html