生活情報ファイル。今回は「今どきお土産事情」。
コロナ禍で迎える年末年始。2020年は自宅で過ごすという方も多いのでは。
帰省や旅行の機会が減る中で、売り上げが減っているお土産。地元のお土産を自宅で楽しむという新しい提案も始まっている。

宮城のお土産を渡す機会も減少

梅島アナウンサー:
JR仙台駅です。仙台駅に直結するこちらの商業施設でも、たくさんのお土産店が並んでいます。しかし、今年は例年のような売れ行きにはなっていないということです

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エスパル仙台営業グループ 赤平和香さん:
緊急事態宣言以降、外出を自粛するお客様の傾向が大変強く、人が集まる駅を避ける傾向がありました

お土産物売り場も、コロナ禍の影響を大きく受けている。
GoToトラベルにより、人出は回復してきたが、それでも2019年と比べると2割から3割ほど売り上げが減っている店舗が多いという。
宮城を代表する、さまざまなお土産。移動の自粛ムードも続く中、お土産を買う機会、渡す機会も減ってきている。

お土産を自分のために買う「自家消費」とは?

梅島アナウンサー:
そこで、各企業も新たな戦略に出ています。お土産を自分のために買ってもらおうという「自家消費」の提案です

こちらの牛タン専門店もその一つ。

味の牛タン喜助エスパル仙台店 朝生清子 店長:
こちらは全て「生牛タン」でございます

店で、今 売れ行きを伸ばしているのが、こちらの「生牛タン」。店の味を家庭で再現できるよう味付けされたもので、真空パックされていない。

味の牛タン喜助エスパル仙台店 朝生清子 店長:
冷凍とは全く違います。すごく柔らかい食感ですので、ぜひお試しいただきたいです

これまでのお土産の定番、冷凍の牛タンは賞味期限が半年あるのに比べ、「生牛タン」は賞味期限が一週間。簡易包装だと3日。100グラム単位で販売し、これまでのような箱詰めもしていない。
さらに、コロナ禍で始めた新しい取り組みも…

味の牛タン喜助エスパル仙台店 朝生清子 店長:
非接触型を意識して、電話やファックスで注文できる仕組みを作った。自家消費のメリットとしては、新鮮なうちに召し上がっていただけるメリットがあります。自分で食べて、おいしかったのでリピートする人がいる

「自家消費」から生まれた新商品

一方…

梅島アナウンサー:
老舗のかまぼこ店も、今どきの新メニューで販路開拓に取り組んでいます

こちらの企業も、売り上げが一時激減。厳しい状況に追い込まれた。

武田の笹かまぼこ 武田武士 社長:
4月、5月がきつくて、9割減が2カ月続いたのが、一番きつかった。現状としては、やっと6割まで戻ってきた感じ

6割まで復活するための大きなきっかけとなったのが、自家消費用に提案したというこちらの新商品。笹かまのアヒージョ。9月から販売を始めた。

武田の笹かまぼこ 武田武士 社長:
出だしの一カ月は、私が思っていた10倍くらいの売り上げ。さらにリピーターのお客さんもついてきたり、話題性も上がってきて、最近はもともとの計画の30倍くらい

ターゲットは、20代から40代のワインをたしなむ女性。和食に合う日本酒だけではなく、ワインでも笹かまを味わってほしいと考えた商品。アレンジレシピも提案。
ターゲットをしぼることで、これまでお土産を購入してくれたお客さんとは違う客層にも需要が高まっているという。

武田の笹かまぼこ 武田武士 社長:
コロナ禍の中では、お土産として仙台に行ったということが好まれる場合と、そうでない場合があると思う。その中で、基本的には自分で食べる、自家で消費する、そういったところが、今回の一つのポイントかと思う

コロナ禍を乗り切るキーワードとなった「自家消費」。
土産物を扱う企業は、今、さらにその後を見据えて動き始めています。

武田の笹かまぼこ 武田武士 社長:
コロナが落ち着いたとしても、元の生活にはまず戻らないということは認識しなくてはいけないと思う。守りの経営だと、どんどんじり貧になっていくのが目に見えてくる。新しいことに挑戦して、まず小さく試して、良ければ大きく回していくことが非常に重要と思う

変わり始めたお土産のあり方。
地元の特産品を、あらためて見直す機会になるかもしれない。

(仙台放送)