冬でも冷めることのないキャンプ熱

今年、コロナ禍で3密を避けて楽しめるレジャーの一つとして、大人気となったキャンプ。流行語大賞でも「ソロキャンプ」がトップテンに入るなど、その人気は今も続いている。

日差しや雨を防ぐタープテントを張り、富山県南砺市にある閑乗寺公園でデイキャンプを楽しむのは、高岡市の女性グループ。

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ポトフにアヒージョ、グリルチキンなど屋外とは思えないおしゃれなメニューが並ぶ。

高岡市からのキャンパー:
インスタを意識して、インスタ映えで(笑)。寒いけど、ご飯と飲み物で温まるのがいい

年中キャンプが楽しめる南砺市の閑乗寺公園は、3年ほど前からキャンプブームで利用者が増えているが、今年はコロナ禍でさらに注目され、例年にない賑わいとなっている。

閑乗寺そよ風の会 楠則夫会長:
去年より1.5倍くらい多い。県内が多いが、同じように金沢からも来られる

12月6日、家族連れやグループなど約50組90人が、思い思いに楽しんでいた。

中には今年から始めたというキャンパーも。

キャンプを楽しむ人:
コロナで家族で過ごす時間が取れないので、キャンプは3密にならないし、いいと思い始めた

閑乗寺公園では、密にならないように隣のテントと1区画空けて設置してもらうなど、感染症対策にも気を使っている。

冬のキャンプの魅力は?

一方、富山市のキャンプ用品店「キャンパルショップ富山店」には、県外からも多くの客が訪れる。

キャンパルショップ富山店 小塚美穂さん:
キャンプを始めたい人が何をしていいのか、何かをそろえていいのかわからず、教えてと来る人が多い。コロナ禍の「おうち時間」をいかに楽しく過ごすかというのを、キャンプを通じて楽しんでいる印象を受ける

これから寒さが増してくるが、冬のキャンプの魅力は

・空気が澄んで星がきれい
・虫が少ない
・煮込みなど、温かな料理が 楽しめること

などが挙げられる。

寒さ対策に欠かせないのが氷点下対応のシュラフと呼ばれる寝袋。さらにポータブル電源を使った電気毛布などを使えば準備万端。

暖房器具も様々。

このおしゃれなストーブは、鍋を囲う時に使うカセットボンベを使用するストーブで、一番簡易的に用意できる商品。「テントの中ですごくかわいく映えさせてくれるアイテムなので、若い人を中心に買ってくれている」と店員は話す。

そして今、人気なのがテント用の薪ストーブ。テント内に設置し、暖がとれる上、煮込み料理などもできる。ただ、危険を伴うので、キャンプや薪の扱いに慣れた人におすすめだという。

南砺市の閑乗寺公園でも、薪ストーブを使うキャンパーの姿があった。

さらに、1週間キャンプを続けているという強者も。射水市の向井さんファミリーだ。ご主人がソロキャンプを楽しみ、前日に家族と合流したという。

ーー寒さ対策は?

1週間キャンプを楽しむ 向井貴哉さん:

こんな感じですね。布団の下に電気毛布と湯たんぽ。体にはホッカイロも

簡易のソーラーパネルで、モバイルバッテリーなどを充電して使っている。

1週間キャンプを楽しむ 向井貴哉さん:
楽しい。雨の日も晴れの日も。(ファミリーキャンプは)ソロでやるのとは違う楽しみがある。(子どもの)成長も見られるし

冬の晴れた日には、こんな素敵な星空も見られるそうだ。

閑乗寺公園では、12月の予約が埋まりつつあって、年越しキャンプにはすでに30組の予約があるという。(12月10日現在)

(富山テレビ)

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