新たな“カキファン”獲得に励む水産会社に潜入!

広島県といえば、カキ。
今、新しいカキのファンづくりに力を入れている水産会社があるということで、大木こだま師匠とこだま師匠の娘でテレビ新広島の西山穂乃加アナウンサーが潜入。水産会社のさまざまな挑戦を取材した。

広島県と言えば、カキ!
広島県と言えば、カキ!
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西山アナウンサーと大木師匠がやってきたのは、廿日市市にある「島田水産」。
その歴史は江戸時代にまでさかのぼるという、カキ養殖の老舗だ。

島田水産:廿日市市
島田水産:廿日市市

西山穂乃加アナウンサー:
こちらでカキのファンづくりに力を入れていると聞いてやって来たんですけど…

島田水産・島田俊介会長:
そうですね。かき小屋があったり…

炭火を囲んで、アツアツ、ジューシーなカキが堪能できる、かき小屋。
このスタイルで営業を始めたのは、県内では島田水産が初めてだったという。
今ではすっかり、広島の冬の風景として定着している。

かき小屋だけじゃない!水揚げ現場を観光資源化

しかし、取り組みはこれだけではない。
案内されたのは、桟橋。

西山穂乃加アナウンサー:
まさか会長これ、スワンボートじゃないですよね?

海に浮かぶスワンボート
海に浮かぶスワンボート

島田水産・島田俊介会長:
海に浮かんでいるのは珍しいでしょ?スワンボートは私が孫と遊ぶのに買った。安い中古の…

スワンボートに見送られ、2人は船に乗って沖へと出発。

連れられたのはカキ筏の上!ご丁寧に足場もちゃんと用意されていた。
これは一体…?

島田水産・島田俊介会長:
(足場は)見てもらうため。「イカダの上に上がってみたい」という人もおられて

島田水産は、ほぼ毎日行うカキの水揚げ作業を観光資源として活用。
間近で見学できる体験ツアーを3年前に始めた。

水産業者としては県内初の取り組みで、豪快な収穫作業に観光客も驚くばかり。

厳島神社や大鳥居も海上から見学でき、締めは、冷えた体をカキ雑炊で温め、ツアー終了。

大木こだま師匠:
下にいてるの?

島田水産・島田俊介会長:
10メートルくらい。この一本一本のワイヤーで30万個から40万個

大木こだま師匠:
これはなんぼ食べ放題しても大丈夫やな

西山穂乃加アナウンサー:
こういうツアーみたいなものを考えられたのも、ファンを作ろうという?

島田水産・島田俊介会長:
カキの収穫を見てみたい客が多くて、せっかくだから見てもらおうと始めた

水揚げ体験が終わっても、希望すれば打ち子さんの熟練のカキ打ち技術を見ることもできる。
2人には、おいしいカキを頂く前に、せっかくなのでカキ打ち体験をしてもらった。

大木師匠は意外な才能を発揮し、カキを開けることに成功。
一方、西山アナウンサーはいつまでたっても開けることができず、手伝ってもらって開けることに成功するも、見るも無惨な姿になってしまった。

カキフライが入ったラーメンでファン作り

あの手この手でカキのファンづくりに力を入れる廿日市市の島田水産。
カキ小屋の渾身(こんしん)の新メニューを食べる前に、カキ小屋初体験という大木師匠、西山アナウンサーの2人に、焼き方を1から指導してもらった。

カキの焼き方 その一
・平らな面を下にして網に置く

カキの焼き方 その二
・平らな面を3分ほど焼き、カキが開いたらひっくり返す

カキの焼き方 その三
・ひっくり返して3分ほど焼く

平らな面を先に焼くことで、カキ殻に汁がたまり、おいしく焼くことができる。
カキをひっくり返したあと、飛び散らないようにフタをし、再び3分ほど待てば食べ頃に。

大木こだま師匠:
塩かげんがええな。何にもつけてないんでしょ?塩加減が最高やんか。おいしいね

そして、会長が試作に試作を重ね、この夏、かき小屋に登場したのはラーメン。

大木こだま師匠:
カキ尽くしや

島田水産・島田俊介会長:
カキの土手鍋をイメージしたラーメン

島田水産・島田俊介会長:
(ベースは)味噌。だしの中にもペーストですりつぶしたやつも入れてる。カキフライも入ってる。結構カキフライも好評で

西山穂乃加アナウンサー:
合います。これはでもありそうで無かったですね

島田水産・島田俊介会長:
構想3年くらい…イメージだけこう、あったんですけど

かき船を蘇らせ、さらにファン獲得を

さらにもう1つ、カキのファンづくりのために、今取り組んでいることがあるということで案内されたのは、1隻の船。

島田水産・島田俊介会長:
江戸時代から、後期くらいからこういう船で料理を出して食べさせたんですよ。それが「かき船」。うちも大体1600年後半から、私のおじさんが京都で約320年くらいやってまして。15年前、体調崩してやめるということになりまして、どうにか復活しろと

島田会長は叔父の思いを受け継ぎ、かき船を現代によみがえらせようとしていたが、コロナ禍で状況は一変。

大木こだま師匠:
(完成したら)それは予約殺到でっせ

西山穂乃加アナウンサー:
景色もいいですから、瀬戸内海

島田水産・島田俊介会長:
コロナもありまして、どうなることか

大木こだま師匠:
カキは広島に限るね。そりゃなんちゅうてもチッチキチー!

(テレビ新広島)

問い合わせ先
島田水産:https://shimadasuisan.com/ 
電話番号:0829-30-6356
住所:広島県廿日市市宮島口西1丁目2-6

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