医師会「誰もが感染している可能性」

12月9日、東京都で新たに過去2番目の多さとなる572人の感染が確認され、全国の重症者は過去最多の555人となった(9日午後6時時点)。

日本医師会のトップは改めて危機感をあらわにした。

日本医師会 中川会長:
全国で感染、特に市中感染が拡大している現状では、誰もが感染している可能性があります。
感染者数が増え続けるのか、減少に転じるのか、まさにこの師走は正念場です。

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東京都で今日新たに確認された感染者は572人、これまでで2番目に多い数だ。
中でも、重症化するリスクの高い65歳以上の高齢者が初めて100人を超え、過去最多の103人となった。

20代:
自分のおじいちゃんとおばあちゃんがもし感染したら、年も結構いっているし、重症化のリスクもあると思うので

70代:
70半ばですから、怖いし、恐ろしいしかないですね

「GoToは東京含め一時停止すべき」

政府分科会の尾身会長は国会で、GoToキャンペーンを一時止めるべき局面だと強調した。

(9日午前 衆院厚労委)
政府分科会 尾身会長:
この状況を打開するためには、GoTo含めて人の動き、あるいは接触を控えるべき

立憲民主党 山井議員:
東京も含めて、一時停止すべきだということでよろしいですか

政府分科会 尾身会長:
私の分科会はそう思っております。
早く感染を下火にして、下火になってステージ2相当になってから、じっくりとまた(GoTo)再開すれば、所期の目的に合致するのではないかと

危機的状況…旭川市に自衛隊看護官が到着

北海道でも厳しい感染状況が続いている。
9日は197人の感染が確認され、死者は過去最多の16人。

北海道・旭川市出身という日本医師会の中川会長は、感染の全国的な広がりに警鐘を鳴らした。

日本医師会 中川会長:
低温低湿が南下してくることもあいまって、これは決して局地的な問題ではなくて、全国津々浦々で起きる可能性が極めて高いと私は思っています。

医療現場が危機的状況に陥っている旭川市。
197人のクラスターが発生した吉田病院には、9日朝 「第2師団災害派遣隊」と書かれたバスが到着した。

切り札として、陸上自衛隊から派遣された5人の看護官らが今日から支援活動にあたっている。

現実味を帯びつつある医療崩壊。
重症患者を受け入れる病院の緊張はピークに達している。

(「イット!」12月9日放送)