毎日の食卓に欠かせない食材であるタマゴ。かつては「価格の優等生」と呼ばれていたが今ピンチを迎えている。「JA全農たまご」によると、10月22日までの平均卸売価格はMサイズで1㎏当たり325円で、「エッグショック」と呼ばれた2023年4月と5月の価格に迫る高値水準になっている。
「去年の1.5倍」エッグショックに迫る高値水準に
東京・中央区にある「喫茶アメリカン」。お昼時で賑わう店内では、タマゴサンドを食べる客の姿が見られる。
分厚くカットしたふわふわ食パンに自家製のタマゴサラダをたっぷりはさんで、その上にもタマゴを盛り付けたサンドイッチ、東銀座の名物「スーパースペシャルタマゴサンド」だ。
客:
パンがふわふわですっごく美味しいです。タマゴ本来の味が味わえてとても良いです。
客:
ちょっと量が多いので、友達と分けて食べてました。
客:
タマゴをしっかり感じられる味だと思う。
連日大好評のタマゴサンドは、なぜここまで山盛りなのか。

喫茶アメリカン オーナーシェフ・原口誠さん:
昔(タマゴは)安かったですよね。(タマゴ)1個10円ぐらいの感じでした。だから昔、ハムサンドとタマゴサンドとツナサンドと、同じ価格帯にしてたんですよ。それじゃやっぱり申し訳ないなということで(上に)乗せたりして、人気出ちゃって。もうエスカレートして、こんなになっちゃってるけど。

このお店では現在、タマゴを1日約800個使うという。価格は10㎏で約4000円まで上がっている。
取材班:
2024年とか2023年と比べると?
喫茶アメリカン オーナーシェフ・原口誠さん:
1.5倍くらいになってる。3年前からはもっと…。
「JA全農たまご」によると、10月22日までの平均卸売価格はMサイズで1㎏当たり325円。これは「エッグショック」と呼ばれた2023年4月と5月の価格に迫る高値水準だ。
喫茶アメリカン オーナーシェフ・原口誠さん:
我慢するしかない、うちはね。(価格を)上げたいけど上げられない。大勢お客さん来てるのに裏切りたくないから。それがまず一番ですよね。