歴史ある町並みが残る大分県臼杵市。映画「男はつらいよ」第30作のロケ地となった城下町を歩くと様々な出会いが。
キラキラと輝く絶品ラーメンに、髪が伸びるという不思議な仏像があるお寺。
城下町で出会った心温まる秋の大人旅を紹介する。
髪が伸びる仏像と「歌うお坊さん」の待つ寺
最初に訪れたのは、城下町特有の面影がのこる「二王座歴史の道」だ。
石畳の坂道に、武家屋敷や寺が並んでいる。ゆっくりと散策したくなる、趣のある道である。

羽太リポーターが向かったのは「法音寺」。
およそ430年前、臼杵城のお姫様の菩提寺として建てられた寺だ。
祈祷所には、少し不思議なご本尊が祀られている。
「鬼子母神(きしもじん)」という像で、人の髪が植えられており、なんとその髪が伸びることで有名なんだとか。

20年前に新築したという本堂へお邪魔すると、そこにはギターがあった。
誰かの忘れ物かと思いきや、なんと住職の加藤さんの私物だそう。
加藤住職は「歌うお坊さん」として活動しており、仏教の教えを歌で分かりやすく広めているのだ。

トンチで有名な一休さんが残した手紙を元にした歌を披露してくれた。
「なんとかなるから大丈夫。大丈夫、大丈夫。」
温かい歌声と優しい歌詞に、羽太リポーターも涙ぐんでしまうほど。
髪が伸びる像がある寺で、こんな感動が待っているとは…。

透き通るスープに隠された濃厚さ「すましラーメン」
続いてはグルメ。中華料理屋の「白楽天」である。
臼杵で創業し、大分市での営業を経て、ふたたび臼杵へ移転してきた店だ。
中華料理店だがラーメンが人気すぎて、今ではラーメン推しなんだとか。

今回いただくのは「すましラーメン」。
スープは鶏ガラがメインで、鶏8、豚2の割合でブレンドしたこだわりのスープ。その名の通り澄んでいて、キラキラと輝いている。

羽太リポーターも「あっさり系かなと思ったら、あとから濃厚さっていうところが来ますね」と絶賛する。

「赤猫神社」は国民的映画のロケ地だった
お腹を満たしたあとは、ふたたび歴史散策へ。「福良天満宮」にやってきた。

実はここ、映画“男はつらいよ”第30作のロケ地だったのだ。
山田洋次監督が、ここから眺める城下町の風景を大変気に入り、ロケが行われることになったそうである。
高さ22メートル、”にゃんにゃん”の高さから見渡す臼杵の城下町は、また風情がある。

この神社は、赤い猫がシンボルとなっていて、通称「赤猫神社」とも呼ばれている。
その由来は、この神社のお世話をしてきた大塚幸兵衛という人物の愛称が「赤猫」だったことからきている。

彼は“経済の達人”と呼ばれた商人で、私財を投じて人々を支援したのだとか。
その大塚幸兵衛にあやかろうと、全国から参拝客が訪れ、招き猫など猫に関するものを奉納する人も多いのだそうだ。

ここでは、願いを込めて玉を投げる「厄割玉」も体験できる。

参拝の記念には、秋限定の御朱印も。こちらには、臼杵の秋の風物詩「うすき竹宵」も描かれていて、とても素敵である。
風情と歴史を感じ、おいしいものを食べて。大満足の旅が臼杵には待っている。臼杵の秋の風物詩「うすき竹宵」は2026年11月7日(土)、8日(日)に開催される。ぜひ臼杵におでかけしてみてはいかがだろうか。
●白楽天
臼杵市臼杵横町474
月曜定休
営業時間:11時30分~午後1時30分/午後6時~午後10時(日曜は午後9時まで)


