作家・司馬遼太郎が「日本一美しい村」と絶賛した景色が広がる大分県・安心院。そこでは秋には旬のぶどうがたわわに実る。
1粒で2つの味が楽しめる不思議なぶどうや、シャインマスカット登場前の“キング”など、魅力的な品種がずらり。
さらに、農園カフェで味わえるのは、なんと「いちじくカレー」? 絶景と旬の味覚を巡る旅に出かけよう。
今回、リポーターが安心院を取材した。
作家・司馬遼太郎が絶賛したという「日本一美しい村」の絶景とは、一体どのようなものだろうか。
この場所で特産品である旬のぶどうもたっぷり味わい、満喫してきた旅の様子を追う。
司馬遼太郎が愛した「日本一美しい村」の絶景
まず最初に訪れたのは、安心院の隠れた名所「仙の岩」である。
その昔、仙人が住んでいたことからこの名前がついたと言われている。かつては山岳宗教の修行場でもあったそうだ。
この仙の岩は下から見上げるだけではない。上には絶景が広がる展望台があるのだ。
途中までは車で行くことができるが、そこから展望台までは約8分間のちょっとした登山が待っている。

看板には、司馬遼太郎が絶賛した「日本一美しい村 深見」との文字も。期待が高まる。
「結構、急(斜面)じゃないですか」とリポーター。息を切らしながら斜面を登っていく。

そしてついに展望台へ到着した。
「おお、この絶景を見てください。すごいですよ」と、思わず声が漏れる。そこには、思わず息をのむような美しい景色が広がっていた。

司馬遼太郎が愛したこの景色に、リポーターもすっかり虜になったようだ。
絶景で心を満たしたあとは、いよいよ本日の目的地、ぶどう狩りへ向かう。

約20品種がそろうぶどうの楽園へ
訪れたのは「安心院農園」。園内にはぶどうの木がずらーっと並び、甘い香りが漂う。
農園の方の話によると、昔から試行錯誤を重ね、今では約20品種ものぶどうを育てているのだとか。
お客さんが選びやすいようにと、ぶどうの袋を紙から透明なものに移し替える手間もかけているそうだ。この優しさが嬉しい。

農園の方におすすめを聞くと、やはり一番人気は“ぶどうの王様”「シャインマスカット」である。
美味しいシャインマスカットを見分けるコツは、緑色よりも少し黄色みがかったものを選ぶこと。そして、房の上の方の粒が甘い、とのこと。
ひと口食べると、皮がプチっとはじける食感がたまらない。じゅわっと広がる甘さに、思わず「おいしい!」と笑顔がこぼれる。

続いては、少し珍しい品種「ドルチェ」をいただく。
このドルチェは、なんと1粒で2つの味が楽しめる不思議なぶどうだ。赤い部分は甘酸っぱさが強く、緑がかった黄色い部分は酸味がマイルドで甘みが際立つ。

他にも、指のように細長い形が特徴の「ゴールドフィンガー」は、際立つ甘さと柔らかい果肉で、小さなお子さんでも食べやすそうだ。

そして農園の方のとっておきが「瀬戸ジャイアンツ」である。
シャインマスカットが登場する前の“キング”と呼ばれた品種で、皮がとても薄いのが特徴だ。一粒がとても大きく、噛んだ瞬間に美味しさがじわっと弾ける。
味はもちろん、形や食感まで楽しめるぶどう狩り。新たな楽しみ方を発見した羽太リポーターであった。

農園カフェで味わう絶品グルメ
ぶどう狩りを満喫したあとは、農園に併設されたカフェで一休み。

こちらの人気メニューは、なんと「いちじくカレー」だ。

カレーの中にじゃがいもではなく、大きないちじくがごろっと入っている。いちじくのフルーティーな甘さと、カレーのスパイシーさが驚くほどマッチしていて、絶品である。

デザートには、ぶどう農家が作る「ぶどうのパフェ」をいただいた。
園内で採れた山ぶどうのジュースを絞って作ったソフトクリームは、甘酸っぱさとクリーミーな口当たりがたまらない。

グラスの下には、柿など園内で採れたフルーツのコンポートがたっぷり。まさに「最初から最後までクライマックス」な、贅沢パフェだ。

旬の安心院へおでかけしよう
安心院農園では、受付で様々な品種のぶどうを試食できるので、好みの味を見つけてからぶどう狩りを楽しむのがおすすめである。
また、仙の岩の展望台へ向かう道は少し険しいので、スニーカーなど歩きやすい靴で訪れるのが良いだろう。
旬の味覚と絶景が待つ安心院へ、皆さんもぜひおでかけしてみてはいかがだろうか。


