小学生の頃、誰もが夢中になったドッジボール。
そのトップレベルは、我々の想像を絶する世界だった。大分県に、夏の全国大会で3位に輝いた強豪チームがある。
エースが投げるボールの速さは、なんと時速93キロ。その実力を体感すべく取材班が試合を挑んだが、大人でも全く歯が立たないという結末が待っていた。
彼らの強さの秘密とは一体何なのか。
大分県内のチームで、全国3位に輝いた小学生たちを取材した。
調査の舞台は大分県中津市である。
中津市立大幡小学校へやってきた。
すると、到着するやいなや「全国大会第3位」と書かれた横断幕が目に飛び込んでくる。
競技は”ドッジボール”。体育館をのぞいてみると、たくさんの子どもたちが練習に励んでいた。
元気な声で迎えてくれたチームの名前は「オオハタブレイカーズ」。
全国3位の実力者たちである。

全国トップレベルの強さの秘密
選手たちの手にはたくさんのトロフィーや盾が輝き、首にはメダルがかかっている。
監督に話を聞くと、なんとこれらは2026年だけで獲得したものだそうだ。
まさに強豪チームである。

「オオハタブレイカーズ」は1998年に結成された。2010年には全国優勝を果たし、2026年8月に開催された夏の全国大会では見事、県勢12年ぶりの全国3位に輝いた。
夏の全国大会へは4年連続で出場しているという。
一体、その強さの秘密はどこにあるのだろうか。
副キャプテンの狩生顕誠さん(6年生)は「守備や攻撃がいいチームです。パスからのクイックだとか、速いボールを投げれる人がいるのがいいところです」と語る。
速いボール…気になるところだ。
(Q速い人は、一体どのくらいのスピードで投げるのでしょうか?)
ーー狩生さん
「90キロ超えてる人がいます」
この大きさの球で時速90キロ?
ちなみに普通の小学生の球速は40キロほどと言われている。90キロ以上となると全国でもトップレベルだそうだ。

最速93キロのエースアタッカー
その剛速球を投げるというエースアタッカー、6年生の綱颯太さんに話を聞いた。最速はなんと93キロだという。
(Q全国大会の緊張についてはいかがでしたか?)
ーー綱さん
「5年生のときに全国出てるんで、慣れました」
すでに大舞台を経験しているのだ。頼もしい。
その90キロを超えるボールを、実際に投げてもらうことに。

綱さんが投げたボールは、ズドンという音を立ててわたしの胸あたりに突き刺さった。
速さももちろんだが、パワーがとんでもない。
監督によると、全国大会でも綱くんのボールで会場中がどよめくほどだったとか。
そして、強さの秘密はもう一つあった。
一糸乱れぬ鉄壁のディフェンスを誇る「チームワーク」である。
練習は週5回、1回1時間半と短い時間だからこそ、集中して取り組んでいるそうだ。

ドッジボール対決
これだけすごいチームと出会ったからには、その実力を肌で感じてみたい。
ということで、私、竹尾が試合を挑むことになった。
突如始まった「ドッジボール大会」。
全国3位のレギュラー選手チームに、わたし竹尾が率いる選抜控えメンバーが挑む、下克上マッチである。
今回は制限時間5分、8人対8人の特別ルールで競う。内野を全員アウトにしたチームの勝ちだ。
試合開始のジャンプボールはレギュラーチームがゲット。
華麗なパス回しで揺さぶられる。そして、次の瞬間…。
ボールが私の体にヒット。まさかの開始わずか15秒でアウトになってしまった。
外野からのシュートで挽回を狙うが、ボールは無情にも地面に叩きつけられてしまう。
その後もレギュラーチームの怒涛の攻撃は止まらない。
次々とヒットを奪われ、竹尾チームは絶対絶命のピンチに。
あっという間に最後の1人がアウトになり、試合終了。
竹尾チームの完敗だった。

目指すは全国の頂点
さすが全国トップチームである。今後の目標を監督に聞いた。
ーー岩田大輝監督
「2027年2月の1週目に宇佐市で県大会があるので、そこで優勝しないと全国大会には行けないので、まずはそこを目標に。3月に行われる全国大会で、今度は3位ではなく優勝できるように頑張っていきたいと思ってます」
全国3位の強豪「オオハタブレイカーズ」。彼らの次なる目標は、全国の頂点である。


