能登半島地震で倒壊したビルの下敷きとなり妻と娘を亡くした男性が、耐震補強などを怠ったとして国とビルの所有者に対しおよそ2億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
2024年1月の能登半島地震では、石川県輪島市の7階建ての「五島屋ビル」が倒壊して楠健二さんの自宅が押しつぶされ、妻の由香利さん(当時48歳)と長女の珠蘭さん(当時19歳)が死亡しました。
訴状によりますと、ビルの所有者は長年にわたり耐震補強を怠り、国も自治体に対して指導や監督を十分に行わなかったとして両者に対しあわせて2億円余りの損害賠償を求めています。
この訴訟について楠さんらは、「事故の真相を究明するとともに二度とこのような悲劇を繰り返さないよう、国の建築耐震基準の策定や自治体への指導のあり方を根本から問うものである」としています。
このビルの倒壊を巡っては、国土交通省の有識者委員会が地震の揺れによる基礎部分の杭の破壊や軟弱地盤など、「複合的な要因と推定される」とした報告書を公表しています。
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