精密な造形美で世界的な人気を誇る「海洋堂高知」。
フィギュアを通じて、生き物たちの驚くべき生態に迫るユニークな企画展「いきものスゴ技ミュージアム」が、南国市の「海洋堂SpaceFactoryなんこく」で開幕した。
躍動する命の瞬間を切り取る
会場に足を踏み入れると、巨大なハシビロコウの等身大フィギュアが出迎えてくれる。その隣には、大きなハイギョ(肺魚)を丸のみにしている衝撃的な姿が展示されている。
今回の展示会は、こうした「自然界のなぜ?どうして?」が大きなテーマだ。
今ではめっきり姿を見かけなくなった水辺の昆虫タガメが、自分よりはるかに大きなマムシを捕食する瞬間のフィギュアもある。
自然界で繰り広げられる過酷で不思議な営みが、精巧な立体造形として目の前に現れるのだ。
剥製にはない「生きている状態」の魅力
「海洋堂高知」の「センム」こと宮脇修一社長は、フィギュアだからこそ表現できる魅力について次のように語る。
「ハシビロコウのように普段はじーっとしているものがハイギョを丸のみするところや、タガメがまさかマムシを捕食しているところなど、フィギュアは(剥製と違って)『生きている状態』を作っているから、生き生きしているんですよね」
一瞬の動作や躍動感をそのまま表現できるフィギュアの特性が、生き物の「スゴ技」を伝えるのに最適な手法であることがうかがえる。
子どもたちの歓声が響く
初日となる10月9日には、オープニングセレモニーが開催された。テープカットの後、近くのフレンド幼稚園の子どもたちが色とりどりの風船を飛ばして開幕を祝った。
さっそく館内を回った子どもたちは、巨大なクジラが目の前を悠然と泳ぐ姿に歓声を上げていた。
会場には、1万年前に絶滅したとされる体長6メートルもの史上最大級の哺乳類・メガテリウムの手を再現したフィギュアもあり、実際に触れることができる。
自然界の驚異と海洋堂の精巧な技術が融合した「いきものスゴ技ミュージアム」は、南国市で2027年5月末まで開かれる。未知なる生き物たちの生態を体感しに、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

