かつて天才少女ゴルファーとしてテレビ番組にも出演していた須藤弥勒さん。中学2年だった2025年9月、さらなる上達を目指し群馬の中学から名門・明徳義塾に転入しました。あれから一年、彼女の今を取材しました。
明徳義塾中学3年・須藤弥勒さん:
「こんにちは!明徳義塾中学校3年の須藤弥勒です。ナンバーワン!私が一番よ!」
2歳でゴルフを始めた弥勒さん。2017年アメリカで行われた「世界ジュニア選手権」に出場し、当時史上最年少の5歳で世界一に輝きます。
自宅がある群馬県で父親の憲一さん指導のもとメキメキと実力をつけていき、ゴルフのジュニアメジャー4冠を達成するなど、数々の記録を残してきました。
記者:
「今の夢って何?」
弥勒さん(当時5歳):
「でんてちゅ(伝説)のプロ」
記者:
「普通のプロじゃないの?」
弥勒さん(当時5歳):
「普通のプロじゃダメなの」
「伝説のプロ」という夢をもつ弥勒さんは、中学に上がるとジュニアからプロツアーの大会へと主戦場を移しました。しかし…
父・須藤憲一さん:
「伸び悩んでますね正直。子どもの頃は天才ゴルフ少女と言われていて素晴らしい成績を残すかなと思ったら全然ダメで、大きい転換をしないといけないと」
そして2025年9月、自らの意思で数々のプロゴルファーを輩出してきた名門・明徳ゴルフ部の門をたたきました。
あれから1年、明徳の練習場へ行くと夏休みで他の部員が全員帰省している中、一人黙々と練習する弥勒さんの姿が。
明徳義塾中学3年・須藤弥勒さん
Qたくましくなったと思う
「思います!すっごい思います!高知魂ですかね?」
そんな弥勒さんの練習を見守るのは、アマチュアゴルフでこれまでに17個のタイトルを獲得してきた明徳女子ゴルフ部・三木逸子監督。三木監督の存在こそが明徳転入の一番の決め手でした。
明徳義塾女子ゴルフ部・三木逸子 監督:
「こんな素晴らしい生徒を預かったので、結果を出してもらいたい。全国大会での優勝とか」
そんな三木監督と弥勒さんが夏休み中、熱心に取り組んでいたのが…
明徳義塾中学3年・須藤弥勒さん:
「スイング確認。今スイング改造をしている最中、継続的に」
弥勒さんといえば、躍動感あるスイングが持ち味。しかし、転入当初から違和感を感じていた三木監督。その予感通り、大会でなかなか成績を残すことができず、つい数カ月前からスイング改造に乗り出したのです。
明徳義塾女子ゴルフ部・三木逸子 監督:
「顔が動くのとトップがすごく動く。反動を利用するから。止まらない。動きすぎると元に戻る力もなくなる。同じところへ上がって同じところに下ろしてくるのがゴルフの基本」
反動を利用し頭が動きすぎていた以前のスイングから軸を安定させ、背骨で回るようなスイングにするため三木監督と二人三脚で猛練習中。以前のスイングと見比べると違いは一目瞭然です。
三木監督:
「スイング改造ってあんまりきちっとやると本人がしんどくなる。まるきっきり動かすなってやるとしんどいが、ちょっと幅もたせてあげると本人がその中で動くので大丈夫。ね?」
弥勒さん:
「まあでも…割と結構ガッツリいってます」
三木監督:
「そうなんだ」
弥勒さん:
「やってる側は」
三木監督:
「はいはいはい」
明徳義塾中学3年・須藤弥勒さん:
「過去一変わったんじゃないですかね」
そんな地道な練習の成果もあり、7月に行われた四国ジュニアゴルフ選手権では3位入賞を果たし、明徳転入後初となる全国大会へと出場しました。
そして1年間の明徳生活で大きく変わった点がもう一つ…
明徳女子ゴルフ部・三木逸子 監督:
「周りの人との接し方や、社会性がものすごくついてきた。ただ自分ががむしゃらにやってきて周りを受け付けない的なところがあったが、今大人数の中で寮に入って厳しい環境でやってるので人間的にはとても成長できた」
弥勒さんはこれまで10年以上、父親と二人三脚でゴルフに打ち込んできました。初めての団体行動となる明徳での生活は彼女に成長をもたらしました。
明徳義塾中学3年・須藤弥勒さん:
「明徳入ってゴルフ部の先輩方と一緒にやってくと、試合でも、練習でも切磋琢磨して頑張ろうね!っていうのがかっこいいなと思って、今は結構普通にやってます」
後日、他の部員もいる日の練習で先輩に話を聞いてみても…
明徳義塾高校3年・佐藤梨乃さん:
「怒った時もあったが、弥勒は素直に受け答えしてくれる裏表なく。彼女も彼女なりに自分たちについてきてくれて、今はもう和やかにみんなで過ごせてる」
技術面でも精神面でも弥勒さんは1年間で大きく成長していました。
彼女の今後の目標は?
明徳義塾中学3年・須藤弥勒さん:
「三木先生みたいな愛されるゴルファーになりたいです。せっかく楽しいゴルフやってるんで、人から好かれてなんぼですし、愛されるゴルファーになりたい。頑張ります」
明徳義塾女子ゴルフ部・三木逸子 監督:
「その通りでございます」
目指す先は「伝説のゴルファー」から「愛されるゴルファー」へ。弥勒さんの将来を応援してこじゃんとえい!
弥勒さんは明徳で寮生活を送る中で、改めて「家族の大切さ」に気付いたといいます。
鍛治屋明香アナウンサー:
「そして1年前、明徳に転入してきたばかりの弥勒さんに目標聞くと『松山英樹さんや横峯さくらさんのような伝説のゴルファーになりたい』と力強く語っていたんですが、三木監督は弥勒さんのいないカメラの前で『ゴルフが上手いだけではなく人から愛されるゴルファーになってほしいんだ』と願いを語っていました。あれから1年、弥勒さん本人の口から『愛されるゴルファーになりたい』という言葉が飛び出したのは、1年取材してきて本当に成長を感じた瞬間でした」
そんな弥勒さんは10月25日に香川で行われる四国ジュニアゴルフ選手権秋季大会に出場します。2025年秋の3位を超える好成績を期待しましょう!
