北アルプスの富山県にある大日岳を登山していた男性が帰宅しないとして、12日夜、家族から警察に通報がありました。13日朝から県警ヘリなどが捜索にあたり、男性を発見・救助しました。男性は低体温症で軽症ということです。

北アルプスで男性が行方不明に
行方不明になっていたのは、射水市太閤山に住む自営業の男性(69)です。
男性は12日に日帰りの予定で大日岳に向かっていたということですが、その日の夜7時半ごろに家族から「帰ってこない」と警察が通報を受け、捜索していました。
県警ヘリと山岳警備隊が捜索へ
13日は山岳警備隊員と県警ヘリ「つるぎ」が出動し、捜索を行っていたところ、午前8時半ごろ、大日岳の大日平、ザクロ谷の上流域、標高およそ1,730メートル付近で男性を発見しました。
男性はヘリで救助されたあと、富山空港で富山市消防局の救急隊に引き継がれ、富山市民病院へと搬送。低体温症(軽症)で入院中ということです。
スマートフォンを失い、連絡が取れない状態に
警察によりますと、男性は下山中に道に迷い、2〜3メートル滑落したということで、その際、持っていたスマートフォンが水没し壊れてしまい、連絡が取れない状態となっていたということです。
また警察によると、男性は登山歴が浅く、雨具や防寒具を持っていなかったということで、警察は「山に登る際は自分の体力や技量とも相談したうえで、しっかりした準備と登山計画をもって準備万端の登山を心がけていただきたい」と改めて注意を呼び掛けています。
十分な準備と装備で登山を
今年7月には、福島県の68歳の男性が薬師岳の登山道で倒れ、死亡が確認されていて、司法解剖の結果、死因は低体温症でした。
山では天気が急激に変化し、汗や雨で衣服が濡れると、体温が急速に奪われる危険があります。県警では雨具についても性能のいいものを選ぶように呼び掛けています。

また、富山県警は今年6月から、登山者の位置情報を把握できる小型の電波発信機の無料貸し出しを開始しています。
室堂や剱沢の警備派出所で利用でき、登山者の場所を県警がリアルタイムに確認できる仕組みで、いち早い救助につなげるため、県警は登山者に積極的な活用を呼びかけています。
(富山テレビ放送)

