大相撲の秋巡業「射水場所」が11日に開かれ、9月の秋場所で3年ぶりに幕内二桁勝利を挙げた朝乃山の凱旋に、会場は大いに沸いた。市町村合併で射水市となってから21年目にして初めての開催となった今回の巡業。4600人が詰めかけ、満員御礼となった会場では、地元ファンと朝乃山が笑顔で交流する光景が広がった。


握手会に長蛇の列 「富山県民の声援が一番」


この日、ファンが特に心待ちにしていたのが朝乃山との握手会だ。秋場所での活躍を受け、会場には長い列ができた。朝乃山自身もファンとの交流を楽しみ、「富山県民からの大きな声援っていうのは一番大きな存在かもしれない」と笑顔で語った。


前日には地元富山で久しぶりにブラックラーメンを食べて英気を養ったという朝乃山。この日は床山が大銀杏を結う髪結実演のモデルを務めたほか、地元の小学生との稽古にも胸を貸すなど、フル回転で会場を盛り上げた。

相撲の禁じ手をコミカルに紹介する「初切」にも歓声が上がり、会場全体が終始にぎやかな雰囲気に包まれた。
高安戦で底力 観客から大声援


中入り後の取り組みでは、朝乃山は高安と対戦。一時は土俵際まで追い込まれる場面もあったが、最後は力強く寄り切り、勝利を収めた。観客席からは大きな声援が送られ、会場は一体となって盛り上がった。


来場所への期待を口にする観客も多く、「とにかくケガをしないように。願うは優勝です、それしかない」「二桁以上、できれば優勝を目指して頑張ってもらいたい」と熱い声が聞かれた。
「来場所は三役復帰のチャンス」 九州場所へ意気込み

朝乃山自身も九州場所への意気込みを力強く語った。「たぶん(前頭)筆頭ですので、稽古に精進して、今年最後の場所なので、勝ち越し以上を目指してがんばりたい。来場所は(三役復帰の)チャンスだと思うので、いい場所にして新年を迎えたい」と力を込めた。
また、相撲人口の減少についても触れ、「大相撲に入ってもらえたら嬉しいですし、富山県のちびっこ相撲の人口が増えたらいいなと思う」と、地域の子どもたちへの思いも口にした。
大相撲九州場所は来月8日に初日を迎える。朝乃山の活躍に、引き続き注目したい。
(富山テレビ放送)

