13日現在、台風29号は日本の東へと遠ざかり、温帯低気圧になる見込みですが、日本のはるか南の海上には、台風のたまご(熱帯低気圧)が2つ控えています。
台風“30個目”なら13年ぶり
次に発生する台風は30号となり、30個目の台風が発生すれば、2013年以来、13年ぶりです。
48時間後の予想天気図でも台風へ発達する見込みではありませんが、今後の予想次第では、日本へ影響を及ぼす可能性があり、引き続き動向に注意が必要です。
気象庁スーパーコンピューターの予想によると、来週にも強い雨雲を伴った反時計回りの風の渦が北上してくる見込みです。
海外モデルを比較しても、今後の動向にはばらつきがありますが、進路によっては日本への影響も心配されます。
「台風の接近」とは?
そこで気になるのが、「どこまで近づけば台風が接近したことになるのか」という点です。
気象庁では「接近」に明確な定義があります。
それは、台風の中心が気象台などの観測所から300km以内に入ることです。
300kmと聞いてもイメージしづらいかもしれませんが、東京から名古屋まで、大阪から広島までの直線距離に相当します。
そのため、陸地に上陸しなくても、沖合を通過しただけで「接近」として記録されることがあります。
今年の台風、発生数は多いが接近数は平年並み
「今年は台風が多い」と感じている方も多いかもしれません。
実際、気象庁の平年値(1991〜2020年平均)では、台風の年間発生数は25.1個ですが、2026年はすでに29個の台風が発生しており、発生数だけを見ると平年を上回っています。
一方、日本への「接近数」に着目すると状況は少し異なります。
気象庁のデータ(2026年10月5日時点)によると、台風の年間接近数の平年値は11.7個で、2026年は10月5日時点で11個となっています。
つまり、発生数は多いものの、「日本への接近」という観点では、今のところ平年並みといえる状況です。
ただ、10月はまだ半ばです。
すでに10月は1個の台風が接近しており、10月の接近数の平年値は1.7個です。今後、あと1個でも台風が接近すれば、10月の接近数は平年を上回ることになります。
また、その時点で年間の接近数も平年値を超える見込みです。
現在、日本のはるか南の海上には台風のたまごが2つあり、秋の台風シーズンもまだ続いています。
台風が上陸しなくても、300km圏内を通過すれば強風や高波、大雨の影響が出る可能性があります。
今後の熱帯低気圧や台風の動向に注意し、最新の気象情報を確認するようにしてください。
【執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉】

