「予算カット」発言で渦中の簗農林水産大臣。
簗氏を初出馬したときから支える、自ら「生みの親」と称する元大田原市長に話を聞きました。
Live News αの取材に簗大臣と最初に出会ったときの印象を「若くて、なんとなく意欲は感じられる若者ってだけでしたからね。(初当選時の簗氏は)33歳で何の実績もないし。ただ人の話を『うんうん』って聞いているだけの青年でしたけどね」と話すのは、初代後援会の最高顧問である千保一夫さん。
元大田原市長の千保さんは東京出身の簗氏が栃木3区から初出馬したときから支え、自ら「生みの親」と称する人物です。
2012年の衆議院選挙で、自民党の落下傘候補として栃木3区から立候補し、比例復活当選で政治家として第一歩を踏み出した簗氏。
初当選当時、簗氏は33歳。
そのころの様子について、千保さんは「ものすごく仕事早いですよ、あの人は。公共政策なんかについてのシンクタンクに入っていたというので、いいところいったなと期待もしていた。地方の政策も含めて割と相談に乗れるような、そういう勉強をしてきた思いもありましたから」と話しました。
しかし、2期目の当選を果たした2014年のころから簗氏の態度にある変化が。
簗議員の初代後援会最高顧問・千保一夫さん:
みんなでお茶飲んでて簗さんにもお茶出して、運転手(秘書)が車を置いてきて、お茶を出すときになったら「いいから外で飲め」と。「秘書はそんな甘くしたらダメなんですよ」みんな十何人の目の前で言った。私はそのときに“あれ、簗さんって秘書に対してこんな態度を取るのか”と。簗さん、ちょっとしたきっかけでサーッと支持者の姿が見えなくなっちゃう。みんなから、簗さん大好き、俺は簗党だと。そういう人間関係をつくったらいいと私はずーっと言い続けた。簗さんは絶対それができない人だった。
当選後は、独りよがりな言動が目立つようになってきたという簗氏。
簗議員の初代後援会最高顧問・千保一夫さん:
簗さんに(予算の話を)道路でも河川でも話すと、簗さんが県議会議員の頭越しに県や国に全部話してしまうので、地元の県議が分からないうちに市町村議員と簗さんの間で事業がスムーズにいってしまう。簗さんは県議会議員を軽視している(と思われている)ことから、簗さんと県議会議員が全然ダメだった。
かつて簗陣営の選挙対策本部長を務めた元栃木県議の三森文徳さんも「私どもの言うことなどあまり聞かなくても、自分は国会議員として十分にやっていけるという自信が出てきたんだと思う。ある時から簗さんは私なんかに目も合わさない。私に話しかけることは全くなかった」と話しました。
周囲の声に耳を貸さなくなっていったという簗氏。
三森さんは、3期目の選挙を前にたもとを分かったと言います。
一方、支援者は「真面目すぎるくらい真面目な人。簗さんも熱心な方なので、色々な事業がありますよと各市町村に持ってきても、首長が支持していないからだと思うが、簗代議士のそういうものは聞かないことが現実にあった。簗さんが極悪人みたいな話なんだもん、どこいっても。そんな人間じゃないもの、彼は」と、まったく別の印象を話します。
「予算カット」発言に批判の声が高まる中、3連休中は公に姿を見せなかった簗大臣。
自民党の小林政調会長は12日、「簗大臣につきましては、国民の皆さん、有権者の皆さんにご理解いただけるような説明を引き続きお願いしたい」と述べました。
一方、民主改革の会の階幹事長は「自ら潔く辞任しなくてはいけない。ご本人が辞任しないなら更迭すべき」と述べました。
野党は13日から始まる衆参両院の予算委員会で簗大臣への追及を強める構えです。
