9月30日、福島県飯舘村で行われた手紙の発送式。
村では、手紙を預かり10年後に届ける取り組みを行なっていて、当時寄せられた1043通が発送の日を迎えた。
東日本大震災と原発事故で全村避難を経験した飯舘村で、5年前からゲストハウスを営む大澤和己さん。
故郷を離れ避難生活を送っていた父・丈己(たけみ)さん、母・トシ子さんそして妻・恵美子さんを相次いで失った。
故郷と大切な人を失った15年。10月6日、大澤さんのもとに手紙が届いた。
「ドキドキするな。10年後越しだ」
手紙には、教員で単身赴任も多かった大澤さんが妻・恵美子さんへの感謝とともに退職後には2人で旅行に行こうと綴られていた。
【行ったことのない旅行や、おいしいものを食べにいったりしたい。その日までもうちょっと頑張ろうな】
「辛いですね…」
10年前に思い描いていた未来とは違う今に涙が溢れる。
「自分の故郷でゲストハウスを頑張ってやってる”源”は、亡くなった3人。飯舘でワクワクできるようなことをいっぱいやって、いろんな人に来てもらえるような活動をしていけたらいいかな」
そっと背中を押してくれるような言葉が、10年前の手紙には綴られていた。
