シカによる苗木の食害が課題となるなか、鳥取県江府町で人工知能、“AI”を活用したシカの捕獲システムの実証実験が始まりました。
鳥取県西部総合事務所 日野振興センター・堀内和香子さん:
この樹皮がシカによって剥がれて、食害を受けているところです。
大山山ろくの江府町鏡ヶ成地区にある町所有の植林地。
植林されたカラマツの苗木がシカに食われる被害が出ています。
ここにシカの捕獲用のオリが設置されました。
人工知能、“AI”を活用して自動的にシカを捕獲するシステム「かぞえもん」です。
県と日野郡の3つの町、それに地元の林業関係者などでつくるシカ被害の対策が協議会が県内で初めて導入しました。
この日設置されたのは高さ2メートル、幅、奥行きそれぞれ4メートルの檻。
入口付近にセンサーが取りつけられ、AIとITC(情報通信技術)を活用してシカなどの動物が何頭入口を通過したかをカウント、設定した数に達したタイミングで自動的にゲートを閉鎖し、一度にまとめて捕獲することができます。
兵庫県の企業が販売し、価格は約75万円。
導入には国の補助を活用しました。
鳥取県西部総合事務所 日野振興センター・堀内和香子さん:
日野郡で猟師さんの減少と高齢化が進んでいます。かぞえもんを導入することで、労力を省力化して一度にたくさんのシカを獲れるところで導入しています。
江府町内で2026年4月から8月に捕獲されたシカの数は188頭で、2025年の同じ時期に比べ約2割増加、生息数が増加し、シカによる林業や農業への被害が深刻化するなか、自動捕獲システムを導入することで高齢化が進む農家や林業従事者、ハンターの負担の軽減につなげる狙いです。
県は「かぞえもん」を2か月間試験的に設置し、効果が確認されれば、より広い範囲で導入を進めることにしています。
