福岡県議会の林泰輔県議がX(旧Twitter)の匿名アカウントで、正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑を告発した吉松源昭県議に対し攻撃的な投稿をしていた問題で、吉松県議は、林県議に対する問責決議案を提出した。
匿名での攻撃的投稿に『問責決議』
9月25日、福岡県議会に姿を見せた吉松源昭県議が向かったのは、議長のいる部屋。

自民党県議団の林泰輔県議への問責決議案を大島議長に手渡そうとやってきたが、議長は在室しているものの「打ち合わせ中」を理由に姿を見せず。

吉松議員は、代わりに受け取ることになった職員に対し、「本県議会は、林泰輔議員の一連の行為についてその責任は重大であると認め、ここに厳しくその責任を問うものである」と文面を読み上げた。

問題となっているのは、林県議が自らの身分を明らかにしない匿名アカウントを利用して、吉松県議に対して誹謗中傷ともとれる攻撃的な投稿をしていたこと。

吉松県議は、問責決議に法的な拘束力はないが、その行為が県議としてふさわしくないとして、議会で責任を問うべきとしている。「本人に反省の色もない。これだけの倫理違反が行われている中で、県議会として何も対応しないわけにはいかないだろうと問責決議案を提出することにした」と憤る。

しかも福岡県議会では現在、インターネットで他人の名誉を傷つける行為などを禁じる『政治倫理条例』の制定を目指そうとしている最中であり、現職県議による今回の行為が明らかになったことを吉松県議は問題視している。

林県議 投稿認めるも議員辞職否定
林県議は9月24日に取材に応じた際、匿名アカウント『みみず屋さん』で、吉松県議側を念頭に『ラブホ応援団』、新聞報道に対して『プロパガンダ新聞』などと発信していたことを認め、「ふさわしくない行動であったと反省して、非常にご迷惑をおかけした。皆さんに心からお詫び申し上げます」と謝罪。
しかし、議員辞職については、「辞職ですか。議員辞職・・・。次の選挙で地元の皆様にご判断いただく。そのことが私はふさわしいと思っています」と現時点での議員辞職については否定した。

林県議との一問一答は、以下の通り。
Qなぜ実名アカウントで発信し続けなかったのか?
林県議:「そこは私の…不徳の致すところです」
Q匿名アカウントの方が強い発信できる?
林県議:「影響が小さい。元々そっちの(実名)アカウントは、本人にストレートに伝わるかなと。こういう炎上した状況の中で、そうした発言をすることが更にまた燃やしてしまうっていう状況が生まれるかなと。まぁとにかく…私自身もやっぱりそれはもう本当に反省すべき点ですよ」
Q実名アカウントがある中で違うアカウントを使って発信するのは、世論工作に近いことだと思うが、自覚はあったのか?
林県議:「あります」
Q世論工作していた?
林県議:「世論工作にもなっていないと思うんですけど…。吉松県議を擁護する政治的なグループだったり一部のネットチャンネルの方々に対抗しうる手段がそれしか私自身、浮かばなかった」
この後、林県議は、こうしたSNS上でのいわゆる『炎上』について、驚きの持論を展開した。
林県議:「戦い方としてですね、やっぱりちょっと私は、少し挑発をして燃やす形じゃないと発信力が足りないと私自身がそう思った。だから燃え上がったとしても見る人が多くなれば、その分サイレントマジョリティーの方が見ていただけると思っていますんで。まぁそういう意味では、あれは少しちょっとわざとやりました」
Qわざとだったんですか?
林県議:「はい」
Qわざと炎上させるような投稿を?
林県議:「はいはいはい」
林県議は、8月25日に議員辞職した蔵内勇夫前議長の元秘書で、8月17日の臨時議会では、吉松県議が提出した蔵内前議長に対する『議員辞職勧告決議案』の採決に緊急動議を出して阻止し、県民から大きな批判を浴びていた。
果たして、林県議の地元、福岡・朝倉市の有権者は、次回選挙でどのような判断を下すのか。大きな注目を集めそうだ。

自民党福岡県議団は、今回の匿名を使ったSNSでの発信について、林県議本人から詳しく話を聞き、処分などを検討したいとしている。
(テレビ西日本)

