福岡市で3歳の男の子を死亡させる飲酒運転事故を起こし送検された男が「当日の朝にかけて自宅でワインや焼酎を飲んだ」と話していることが捜査関係者への取材で新たに分かった。また亡くなった3歳児の両親が取材に応じ、苦しい胸のうちを語った。
「前日夜から翌朝にかけワインや焼酎を」
危険運転致死傷の疑いで送検された大神正治容疑者(68)。

警察によると大神容疑者は、9月20日午前、福岡市西区の県道で酒を飲んで軽自動車を運転して
大型バイクに追突する事故を起こし、運転手など5人にけがをさせたほか―

事故の弾みで大型バイクを大分市に住む3歳の大山晴瑠ちゃんに衝突させ、死亡させた疑いが持たれている。

亡くなった晴瑠ちゃんを知る人は「うちの犬と遊んでいたときに『ワンワン』って犬に話しかけたりして、かわいらしいという印象はありました。『飲酒運転はダメだ』って分かっているなかで、仲のいい家族の生活を壊すようなことをするなんて許せない」と話す。

大神容疑者は、呼気から危険運転の基準値を大幅に超えるアルコールが検出されたため、現行犯逮捕された。

更に、その後の捜査関係者への取材で「前日の夜から翌朝にかけて自宅でワインや焼酎を飲んだ」「買い物に行くため車に乗った」などと話していることが、新たに分かった。

大神容疑者を知る人は「ときどき会ったときに、すれ違ったら『酒のにおいがしているな』という感じはしました。そこ(酒店)に酒を買いに来るからですね。『車に乗っているのに酒の匂いがする』とは近所で言っていた」と話す。

「この気持ちをどこに持っていけば…」
亡くなった晴瑠ちゃんの両親が、大分市の自宅で取材に応じ、苦しい胸のうちを語った。

「家族で、佐賀に旅行に行く途中で、糸島の海沿いで、ちょっと遊んだ後、そこのお店の前のベンチに座って、子ども(晴瑠ちゃん)はアイスを食べながら…、で、ちょっとこぼしそうだったので、妻が子どもの首元にタオルエプロンをかけてあげて…、というところまで記憶があるんですが…。その後、気づいたときには、あの事故が起きた後で、ちょっとそのときの記憶がはっきりしないんですが、でも(晴瑠ちゃんを)探すと、ベンチとバイクの下に…」 (晴瑠ちゃんの父親)

「もう…、ただただ、もう寂しいという気持ちで…。息子を看取った後、警察の方がいらっしゃって、飲酒運転が起因となった事故だったというのを知りまして、もう本当に、この気持ちを、どこに持っていけば、というのが分からないです…。痛かったよね、苦しかったよねというよりかは、ごめんね、びっくりしたよねと言ってあげたいです…」(晴瑠ちゃんの母親)

大神容疑者は「酒の影響でアクセルとブレーキを踏み間違えた」と容疑を認めていて、警察はアルコールの影響で正常な運転が困難だったとみて、経緯を詳しく調べている。
(テレビ西日本)

