火星の衛星に着陸し、砂や岩石を採取して地球に持ち帰る——そんな世界初のミッションを支える管制室が、9月24日、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパスで報道陣に公開された。
パソコンがずらりと並ぶ「司令塔」
公開された管制室は、JAXA相模原キャンパス内に設置された施設だ。室内にはパソコンがずらりと並び、探査機の位置や状態をリアルタイムで見守る体制が整えられている。ここでは、探査機への指示送信のほか、撮影した画像や観測データの受信など、5年間にわたる長期プロジェクト全体を地上から支える役割を担う。
10月20日未明、種子島から打ち上げへ
火星衛星探査機は、10月20日未明に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だ。打ち上げから約1年後に火星の衛星・フォボス近くに到着し、表面の砂や岩石のサンプルを採取。その後、2031年度中に地球へ帰還する計画となっている。
JAXAは持ち帰ったサンプルを分析し、火星衛星誕生の起源や、生命が誕生・居住できる環境について調査する方針だ。
「打ち上げた後がミッションのスタート」
24日の会見では、プロジェクトを率いる川勝康弘プロジェクトマネージャが意気込みを語った。「今、万全の状態で、打ち上げが待ち遠しい。打ち上げた後がミッションとしてスタートなのでしっかりやりたい」と述べ、当日は射場で打ち上げを見届け、衛星捕捉は管制室の仲間に任せると説明した。

世界初の火星衛星サンプルリターンというミッションは、相模原の管制室を拠点に、いよいよその第一歩を踏み出す。
【動画で見る▶【火星衛星探査機】管制室を公開 10月打ち上げ 世界初のミッションに挑戦】

