福岡県北九州市の“負の遺産”と言われていた工藤会の本部事務所が総合福祉施設へと生まれ変わり、その内部が報道陣に公開されました。
17日に公開されたのは、北九州市小倉北区神岳に完成した総合福祉施設「希望のまち」です。
子供から高齢者まで多様な人の居場所を作ろうと、ホームレスの支援などに取り組むNPO法人「抱樸」が総事業費約20億円をかけて建設しました。
◆記者リポート(2019年)
「本部事務所のシンボルとも言える『KUDOUKAI KAIKAN』と書かれた看板が、今まさに重機によって取り壊されていきます」
この施設があるのは、特定危険指定暴力団・工藤会が本部事務所として使っていた場所です。
工藤会側が襲撃事件の被害者への賠償を理由に売却し、その後、解体されました。
そして、計画から7年の歳月をかけ、地域福祉の拠点へと生まれ変わったのです。
完成した「希望のまち」は3階建て。
開放的な空間あふれる1階は、スパイス料理の楽しめるレストランや音楽スタジオなどが整備され、誰もが自由に集える場所になります。
2階と3階は、生活の苦しい人たちが一時的に暮らせる救護施設で、1室11平方メートル以上の広々とした個室が、50室設けられました。
◆NPO法人「抱樸」 奥田知志 理事長
「限られた人が使う場所ではなく誰でも気楽に来ることができる。もっと言うと用事がなくても来ることができる。そんな場所になったらいいな、と考えています」
かつて“北九州の負の遺産”と言われた工藤会本部事務所の跡地に誕生した福祉の拠点。
今後、内装が整備され、グランドオープンは今年12月の予定です。
