韓国で酒離れが進む一方で、日本酒がブームに。
背景には“新たなお酒の飲み方”があるようです。
韓国第2の都市、釜山(プサン)でこの週末に開かれていたのは、日本から54の酒蔵が集結した「酒フェスティバル」。
様々な日本酒を味わおうと、800人以上の韓国人が訪れました。
会場で目立ったのは、20代から30代の若い世代です。
20代:
韓国でも日本の地域を旅しているような感覚を強く味わうことができるので、とても好きです。
韓国では今、若い世代を中心に日本酒がブームとなっているのです。
実は、韓国全体の酒類の出荷量は減少傾向に。
一方で、日本酒の輸入量は5年前と比べて3倍以上に増えています。
日本酒専門の輸入会社「一路SAKE」のヒョン・ジウォン海外営業チーム次長は、市場の変化を「以前は大量生産の低価格品が市場の大部分を占めていましたが、現在は(高価格帯の)プレミアム地酒へと変わっています」と分析します。
日本酒の人気が高まっている背景の一つには、韓国の飲み会文化の変化があるといいます。
ソウル市内で開かれた日本酒の試飲会。
募集後すぐに満席になるほどの人気ぶりで、この日は約30人が参加しました。
北は秋田から、南は佐賀まで、全国各地から8種類の日本酒が用意され、参加者たちは韓国料理とともにじっくりと味わいました。
30代:
韓国はもともと焼酎で、会食文化や団体文化が多かったんです。最近はコロナ以降、そういうものが消えつつあります。「量より質を重視する」そんな雰囲気の中で日本酒が少し注目を集めているのではないかと思います。
そんな日本酒と出会い“人生が変わった”と話す韓国人がいます。
会社員のイム・ホンソクさんです。
自宅の冷蔵庫の中を見せてもらうと、たくさんの日本酒が入っていました。
テーブルに並べてもらうと、なんと97本。
お寿司をきっかけに日本酒が好きになったというイムさん。
今では、毎月日本へと足を運び、日本酒を探し回っているそうです。
イム・ホンソクさん:
とてもおいしい、本当においしいです。(韓国のお酒は)飲んで酔うために飲む酒だったのなら、これ(日本酒)は夫婦がもっと話をしたり、友達のようなそんなお酒になりました。本当にこれが好きになってから私の人生が変わりました。日本酒は私たちの人生を輝かせてくれる存在です。No Sake No Life!
量より質へと変化する酒との向き合い方。
韓国の日本酒ブームはさらに加速するのでしょうか。
