例年は晩秋から春先にかけて流行するインフルエンザですが、今年は異例の早さで全国的に流行期入りしています。福井県は16日、県内でも去年より2週間早く流行期に入ったと発表しました。週末から始まるシルバーウィークを前に警戒が必要です。
先週水曜日に発表された県内のインフルエンザの患者数は1定点あたり0.72人でしたが、直近1週間では1.95人と流行入りの目安となる1定点あたり1.00人を大幅に上回りました。
去年と比べて2週間早い流行入りです。
例年、10月以降に流行期入りすることが多いインフルエンザ。今年は異例の早さで全国的に感染が広がっていて、厚生労働省は8月28日に全国で流行期に入ったと発表していました。
また、今週に入りインフルエンザの発生による学級閉鎖の報告も相次いでいて、16日は午後2時までに勝山市の中学校で学級閉鎖1件が報告されました。
県は基本的な感染対策を徹底してほしいと呼びかけています。
福井市内にあるかさはら小児科でも、例年より2カ月ほど早い8月末頃から患者が出始めているといいます。
笠原善仁院長は「全体的にあちこちで出ているというよりは、ある保育園、ある幼稚園、ある小学校でバタバタと出ている。すごく流行っているというほどではないが、小学生が中心」と話します。
県内で流行しているインフルエンザは、全国と同じA型で「例年のインフルエンザと変わらず、高熱、のどの痛み、頭痛、お腹が痛くなる人もいる」と笠原医師。
症状や感染力は例年と変わらないにもかかわらず、今年はなぜ全国的に流行が早いのか。笠原医師は、これまでに指摘されている海外からのウイルスの持ち込みに加えて高温が続く環境も影響していると話します。
「今年は暑かったので、冷房を使っていることで閉め切った空間にいて流行しやすかった。症状のある人と接しやすくうつりやすいので」
県内でも流行期に入ったインフルエンザですが「11月ぐらいがピークになると思う。A型のピークが2カ月ほどあって徐々に減っていき、例年はそのあとにB型の流行が少しあるか、多いか、年によって違う。それがいつ来るか見通せない」とし、笠原医師は流行のピークも前倒しする可能性があるとしていて、例年より2カ月ほど早い11月にピークを迎えると予想します。
さらに異例の流行入りを受けワクチン接種も「早めたほうが良い」と指摘します。
こちらの病院では、接種の開始を例年より2~3週間早めて今週から対応しています。
笠原医師は「高齢者や持病のある人はなるべく早く、9月から10月上旬にかけて接種を、持病がない人も10月の接種を勧めている」と話します。
県内にも広がっている異例の流行。ただし、対策は例年と変わりません。
「手洗い、うがい、消毒。そして、体調を整えて疲れさせないこと。大人は、お酒を飲み過ぎないことが必要」(笠原医師)
インフルエンザに感染しないためにはワクチンに加えて基本的な予防法の「前倒し」が必要です。
