4年前から少年院などを出て帰る場所のない若者に「暮らし」を提供する活動を始めた、NPO法人「なんとかなる」の共同代表・岡本昌宏さん。

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「若い時、彼らと同じような経験をしてきて、僕を世話してくれる大人の方がいてくれたおかげで今がある。1人でも手に職をつけて、自立できる子が出てくれたら、すごくうれしい」

家族のように寄り添う

このホームではスタッフが交代で寝泊まりし、手料理で生活をサポートする。ここで暮らす若者の中には、過去に“虐待”を経験した人も少なくない。

岡本さんは彼らとの接し方について、「心の傷がすごく深いので、一筋縄ではいかない」と話す。

誕生日会やお菓子作りと、ホームのスタッフは家族のように寄り添う。そして、仕事を始めたい子にはとびの技術も教える。辛くて辞めても、「仕事をした」という経験が未来への一歩となる。

岡本さんの経営する会社でとびの仕事をするホームのOBは、「ここに居てもいいんだって安心できる場所ですね」と振り返る。

岡本さんは、失敗しても大丈夫。転んでも“なんとかなる”と気づき、自立できる居場所を与えたいと願っている。

「コケても、コケても“なんとかなる”。その子が自分で気づいて、その道へ進む。その時が来るまで長い目で見守ります」

NPO法人「なんとかなる」
https://nan-toka-naru.net/

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