福島県内ではしばらくすっきりとしない空模様、そして大雨への注意・警戒が必要な天気が続いている。いわき市では9月7日の大雨による被害の確認や検証も進んでいまる。
どんよりとした雲が広がる9日午後2時のいわき市。降ったり、やんだりを繰り返している雨が、この時間段々と強まってきた。
前線や暖かく湿った空気の影響でどんよりとした天気が続く県内、この5日間の日照時間は、29ある観測地点の約4分の3で平年の半分にも達していない。
また、いわき市小名浜では9日午前0時までの1時間に18.5ミリのやや強い雨を観測するなど気の抜けない状態が続く。県内では7日の大雨で地盤が緩んでいるところもあり引き続き、土砂災害に十分な注意が必要だ。
そんな中、いわき市の内田広之市長が訪れたのは、7日の大雨で冠水事故が発生したアンダーパス。このアンダーパスでは大雨により車2台が水没し、このうち1台に取り残された60代の女性が死亡した。
内田市長は、大雨に伴って市内9カ所のアンダーパスを通行止めにした一方、この現場については、過去の雨量や周辺の交通事情への配慮などから規制をかけなかったことを明らかにした。
そして、この「最後の砦」も十分な役割を果たせたとはいえなかった。
内田市長:「(浸水センサーは)15センチの時点と、30センチですよね」
路面のすぐ近くに設置されたセンサー。アンダーパスの一番深い部分から15センチと30センチの所に設けられていたセンサーだが、市に浸水を知らせたのは、水没の119番通報があったわずか3分前。市は、短時間で急激に水かさが上がった可能性を想定している。
過去の想定が通じない災害にどう対応していくのかも課題だ。
内田市長は「規制のバーが下がってくるとか、赤灯ですね、赤いランプで目立つようにして通行止め自動的にするとか、いろんな事例をまずは調べさせていただきまして、今後対応していきたいなと思っております」と述べた。
この事故をめぐっては、排水ポンプが稼働していたものの、水を排出するはずだった川が増水していたことなどから適正な排水ができなかったことも分かっていて、市が詳しい状況の確認を進めている。
